運命の力*歌劇

パイオニアLDC2001-06-22 - パイオニアLDC 価格
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運命の力*歌劇

パイオニアLDC

価格(new/used): -- 円 / -- 円 より
発売日: (2001-06-22) アマゾン売上ランキング: 97402 位
DVD / 在庫切れ
[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 3件

熱狂的
とりあえず熱い。

まず指揮が熱い。
若きレヴァインが振るメトロポリタンは、会場の広さのせいで響きが拡散している感じはするが、序曲や各幕のフィナーレなど、これでもかというくらい豪快な演奏をする。

そしてキャストも熱い。
ジャコミニはパッサッジョがばれるところもあるが、高音の密度は驚異的。高音の強いヌッチが煌びやかにaを張っている。また、邪悪な性格描写も見事。
たびたび出てくる2人の二重唱は、一体どっちがテノールなんだかわからない重唱だが、決闘の二重唱など、まさに声のバトルとでも言うべき、歴史的大熱演だろう。まるでモナコとバスティアニーニを見ているようである。

他のキャストに比べ、少し年配のレオンタイン・プライスも、好き嫌いはあると思うが私は素晴らしいと思う。なんと言っても表現力に長けている。
残念なのはむしろメゾのプレツィオズィッラ役の女性だ。
彼女はこのオペラの主要キャストの中で、数少ないブッファ系で、この暗いオペラの風通しを良くする、いわば清涼剤的役割を持っているのに、技術の低さのためこれを補い切れてない。
トラブーコも…なんだかなぁ。
脇役が出てきたとたんに質が下がってしまうのが惜しい。

でもそれ以外は楽しめます。本当は5を付けたいんですけどそのようなこともふまえて4で。
ジャコミーニ!
上演に3時間もかかる大作なので観るだけでも大変な作品だ。キャストも男声陣(特に低音部)が充実していないと締まらないのでとても上演が難しい演目だろう。このDVDはメトロポリタン歌劇場でのライブだが、男声陣は素晴らしい。特に注目されるのはヌッチとジャコミーニの共演だ。ヌッチはいまやイタリアを代表するヴェルディバリトンに君臨しているが、このとき既に完成されている。若々しい声と素晴らしい演技力はこの豪華な出演者の中で最も光っている。そして、このDVDの価値を不滅なものにしているのがジャコミーニのアルヴァーロだ。多分正規のものではこれが唯一の映像だろう。日本でもたくさんのファンがいるジャコミーニだが、ある意味で20世紀最高のテノールとも言える存在だと思う。その声は一度聞いたら忘れられないもので、ロブストな声が高音まで張りつめている。発声の技術も高度に完成している。調子の波があるようだが、この公演では最後まで素晴らしい歌唱が聴ける。ヌッチとの二重唱などは声の力に圧倒される。レオノーラのL.プライスは引退公演ということもあって、さすがに往年の歌唱ではないが、ファンにとってはかけがえのないものだろう。レヴァインの指揮も溌剌として締まっており、長時間の公演だが飽きずに鑑賞することができる。キャストが完璧な公演とは言いがたいところがあるが、上記の理由で不滅の記録として推薦する。
見ごたえがあります
ヌッチのドン・カルロ、ジャコミーニのアルヴァーロは、それぞれ、個性的で見ごたえがあります。
レオノーラ役がちょっと・・・という感じなのが残念です。
今のところ、ほかにいい映像が見当たらないので、このオペラを映像付きで楽しむにはこれです。