![]() |
どぶ |
| パイオニアLDC2001-07-10 - パイオニアLDC 価格 ¥ 4,501 | |
| home|書籍|CD|DVD|ゲーム|ソフトウェア|家電|キッチン|おもちゃ・趣味 |
![]() |
どぶパイオニアLDC 価格(new/used): 4,501 円 / 4,700 円 より 発売日: (2001-07-10) アマゾン売上ランキング: 102128 位 DVD / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 3.0 / 総数: 1件 ツルの恩返し工場長、地主などの資本家に搾取されるプロレタリアートの悲哀がテーマの作品だ。しかしその貧乏人を演じている俳優陣の面子が物凄い。乙羽信子、宇野重吉、殿山泰司などの常連をはじめ、山村聡、三崎千恵子までオールスターが勢ぞろいで出演している。そのスターたちが、薄汚れたみじめな貧民(山村聡は金持役)を競うように演じている所が見ていてとっても楽しい。中でも『道』のジェルソミーナを思わせる、オツムの弱い売春婦役の乙羽信子の壊れっぷりは頭一つ抜けている。「100万ドルのエクボ」をひっさげて銀幕デビューをはたした元タカラジェンヌに、ここまでの汚れ役をやらせたのは相当勇気のいったことだろう。 工場地帯の脇にある<カッパ沼>のルンペン部落で暮らす住民には、そもそもまっとうに働くなどという意識がこれっぽっちもない。工場がストライキになったと聞けば、これ幸いとばかり、競輪やパチンコのアルバイトに走るビンちゃん(宇野重吉)と徳さん(殿山泰司)の元に、売春宿から逃げてきたツル(乙羽)が転がりこむ。まともに働く気がないビンちゃんたちを、資本家たちのかわいそうな犠牲者と信じこみ、必死に援助しようとする姿は至極こっけいでもあるが、それはまた体制に媚びない<カッパ沼>で暮す人々への応援歌ともなっている点を見逃してはいけない。 新藤監督がツルを病で死なせるかどうか相当迷った跡がうかがえる。結局は<銃殺>という最も殺伐とした選択をする本作品であるが、その後映画はラストを引っ張りすぎた。ツルの死を美化しようとしすぎたために、乙羽のせっかく体を張った演技が台無になってしまった。ツルの死が工場ストライキを煽情するようなラストを期待していただけに、いかにもという感じのする人情ドラマ的な結末は、新藤監督らしからぬ、ぬるま湯的なエンディングである。 |