三文役者 特別編

パイオニアLDC2001-06-08 - パイオニアLDC 価格 ¥ 2,146
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三文役者 特別編

パイオニアLDC

価格(new/used): 2,146 円 / 2,415 円 より
発売日: (2001-06-08) アマゾン売上ランキング: 37183 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 3.5 / 総数: 6件

殿山泰司は真の三文役者だった。
 殿山泰司を三文役者とはよくぞいったものだ。天才・殿山泰司への最高の賞賛の言葉である。この天才を演じるのは竹中直人。新藤兼人が殿山泰司をいかに大切にしていたのか。自分を知り、ツーカーでわかってくれる唯一の役者であったから。新藤兼人らしい几帳面さで殿山泰司の記念碑を残した。愛人音羽信子と共に、故人となった殿山泰司への哀悼の作品だ。
 私の観た作品には必ず殿山泰司がいた。彼がいるから、ほっとするのだ。彼の存在そのものが、どの作品も繊細にさせ、かつその質を高めた。
 新藤兼人の作品にはほとんど出演。『裸の島』で音羽信子と無声の世界を演じ、モスクワ映画祭でグランプリをとり、近代映画社の借金返しをした。新藤兼人を世界の新藤にした。大島渚の『愛のコリーダ』にも出演。小栗康平『泥の川』にもちゃんと出ている。殿山泰司を知った監督は彼をはなさない。その存在感のすごさを知っているからだ。
 集団合宿生活で仕事に取り組む新藤兼人の映画作り。これも独特。大酒飲みで女に惚れ、自分も女に惚れられる役者。皆に愛される男。
「どうもどうもの泰ちゃんでーす」
 荻野目慶子をくどくとき、彼は自分の半生を語る。両親は別れ、母は神戸で再婚。そこに時々行く彼。繊細で複雑な彼の性格の背景がうかんでくる。
 音羽信子(今は故人)が殿山に話しかけるのがおもしろい。
 荻野目慶子の演技も抜群。一緒に河内音頭を歌い踊りたくなる。
 日本に、これだけ監督の思いにあわせ作品の質を深める不思議な役者はいなかった。彼が出る映画は、彼を選んだ監督の眼力を証明する。
 もう、殿山泰司を観られないがたくさんの映画に出てくれてありがとう。この男は映画界では永久に残るだろう。
荻野目慶子に尽きる!
日本映画史の一側面をビビッドに知ることが出来て面白かった。
しかしこの映画は、荻野目慶子に尽きる!
風変わりなバイプレイヤーを陰で支えた妻。
明るく元気で色っぽい、そしてノー天気で少し頭がよわいが可愛い女。
どのシーンの荻野目慶子もすばらしく魅力的です。
映画が見終わった頃には、すっかり恋に落ちていました。
新藤兼人監督が老齢でこんな色っぽい女を演出できる若さに驚いた。
知人が作った伝記ってことで
ナレーションなのに乙羽信子が映像で出てくるのがちょっと冷めるところもあるが、本人を知っている人が生きているうちに撮るとやはりこういう映画になってしまうのだろう。これがもっと昔の人で、本人を直接知る人が誰一人いない状況ならもっと違っただろう。

作り手の殿山泰司への愛があふれすぎてるような気がした。それはそれでいいんだがそれがこの映画をなんとなくつまらないものにしているような気がしてならない。

タイちゃんよ永久に
酒と女,そして映画とジャズをこよなく愛した,ご存知三文役者の殿山泰司さんのドキュメンタリーを同士の新藤兼人さんが映画化した心温まる作品です。

作品のロケのために,モスクワ映画祭でグランプリ受賞作品となった思い出の作品「裸の島」の舞台となった広島県三原市を再度訪れるなど,気合の入った一作で,共に映画人生を歩んできた新藤監督でなければ絶対に取れなかった作品です。
全編にタイちゃんのエキスが感じられるなんともユニークな仕上がりになっています。

関係者に聞いた話しですが,彼は本当に自らを「三文役者」と呼んではばからなかったそうですヨ。

何故か心に引っかかる作品
名バイプレイヤー、殿山泰二の破天荒な人生を実際の映画シーン、
竹中直人・荻野目慶子の演技、音羽信子のナレーション映像、の
3種類の映像が入れ替わり立ち代わり流れる異色の作品です。

最初訳がわからなくなりますが、竹中と荻野目の怪演が筋を通して
おり、楽しめます。

殿山氏の名演も、私生活の破天荒さも、いかにも昭和時代の映画

俳優の最先端の生き様を感じさせますが、そのドキュメンタリー作品
として貴重な価値のある作品になっています。

蛇足ですが、荻野目慶子の生き生きとした演技と魅力的な肢体が
楽しめる点もお忘れなく・・・
(この種の作品なら、ヘアー解禁なんですね。初めて知りました・・)