天国までの百マイル

日活2001-04-27 - 日活 価格 ¥ 3,780
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天国までの百マイル

日活

価格(new/used): 3,780 円 / 2,870 円 より
発売日: (2001-04-27) アマゾン売上ランキング: 25282 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 8件

人の優しさに触れる作品
時任三郎と八千草薫の100マイルの旅(といっても東京〜千葉鴨川だが)は、当のふたりの好演もあってすばらしいが、何といってもこのロードムービーに携わる周りの人々の優しさがたまらなく心地いい。物語は間違いなく現代なのに、すごく昭和の香りが漂う作品に仕上がっている。破産した男を再雇用する社長、高利貸なのにサイフごと時任に渡してしまう男、食堂で母親がつらいので冷房を切ってくれ、と時任がお願いした時の周りの客の反応。ここには一番グッときた。暑いだろうに「冷房なんか切っちまえ、病人がいるんだぞ!」という対応は、いまではほとんど見られない光景ではないか。そして心臓疾患の権威として登場する柄本明の圧倒的な演技と大竹しのぶの圧巻な芝居。悪人はほとんど出てこず、名優ばかりで演技をするため、本当に安心して観ていられる。同じ浅田作品では「椿山課長の七日間」も大好きだが、こちらは「おとぎ話」であり、志田未来の圧倒的存在感がなかったら、どう転んでいたかわからないある種の不安定感があった。それだけにラストシーンでのすべてのストーリーの見事な結実にはボロボロ泣いた。本作は安定感抜群だったため、逆に映画的カタルシスがちょっと薄かったかもしれない。いずれにせよ、この2本は自分のフェイバリット・ムービーである。
おすすめです!
椿山も見ましたが、圧倒的にこちらの方が質が高いです。
出ている俳優陣が素晴らしかったです。特にみなさんもおっしゃっていますが、大竹しのぶさん。
彼女以外の女優さんが演じていたら、この映画は駄作になっていたでしょう。
海外に出て行っても通用する映画だと思います。原作でも泣きましたが、映画はもっと泣きました。
ロード・ムービーとしては、私的にはリトル・ミス・サンシャインに続く名作です。本当に掘り出し物です。おすすめします。
心が軽くなりました。
原作を読んだときに物凄く感動してしまって、そのせいか恐るおそる見たのですが、殆ど泣き通しになってしまいました。物語の筋がわかっているせいもあるのですが、省略はあるものの原作を忠実に再現してくれていたのが嬉しかったですね。時任三郎は最高のキャスティングです。原作の雰囲気を見事に伝えてくれています。毎晩運転手つきのベンツで銀座に繰り出していた男が一瞬に奈落の底に落ち、別れた女房へ生活費に稼ぎのすべてを渡し、昔の知り合いのホステスに拾われてヒモの生活を続けている。金は全くないし、残った借金も払えない。そんな時に母親が入院。助かりそうもない。どうしても手術を受けさせたいが、自分には何もない。なんとかしようと必死で頭を下げていると、今まで気がつかなかった他人の情けが一つ一つわかり始め、見えなかった”こころ”が見え始め、赤の他人の自分のために必死になってくれる人たちの姿が見え始め、ゆっくりと魂が開放されてゆく、そんな物語です。実は、母親との旅の後、やっとの思いで辿りついた鴨川の海岸で曽我先生に出会ったときの感激が記憶の方が強くてこのあたりだけが泣きながらもう〜んと思った点です。原作を先に読んだ方が良いでしょう、多分。とにかく原作とあわせてご覧になると一番良いと思います。本当に素晴らしい作品です。
大竹しのぶの演技を鑑賞する映画
浅田次郎さんの原作作品に対しては、いつまでたっても免疫ができず涙腺を直撃されてしまうことが多いのですが、この作品もやっぱりやられてしまいました。

なんといっても大竹しのぶさんです。
回りの役者さんたちも上手な方たちなのですが、一人だけなんというか演技の質が違うというべきなのか。彼女の周りだけ空気が違うというのか。まわり役者さんの抑えた淡々とした演技と比べると浮きまくっていて、過剰演技といえば過剰演技で鼻につきかねないのですが、彼女の演技の場面で私は一番涙腺が緩んでしまいました。
心なごむ映画
 バブル崩壊で破産をした元社長(時任三郎)が、心臓病に苦しむ母親(八千草薫)を100マイル離れた千葉の病院に連れて行き、世界的な心臓外科医(柄本明)に手術してもらうという物語。
 患者とその家族に医者という立場を越えて共感する若い主治医。主人公をののしりながらも、病気の母を運ぶその姿を見、金を貸してやる債権者(筧利夫)。「私はもう死んでもかまわないけど、私が死んだらあの子はだめになってしまいます。どうかあの子のためにもう少し生きさせてください」と頼む母。それに答えて「だいじょうぶ助けてあげますよ」と約束をする外科医。出演者のだれもがいい人で、実に心のなごむ作品だ。
 また「500マイルはなれて」という古いフォークソングも印象的に使われており、独特の郷愁をかもしだしている。
 出演者のだれもがいい人と書いたが、主人公の恋人役の大竹しのぶだけは、いやみな感じでどうもすっきりしない。愛する者のために自分を犠牲にする女を演じているのに、どこかウソくさい。すばらしい女優であるが、こういう役は似合わないのだと思う。