フィガロの結婚*歌劇

ニホンモニター・ドリームライフ2001-04-25 - ニホンモニター・ド... 価格
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フィガロの結婚*歌劇

ニホンモニター・ドリームライフ

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発売日: (2001-04-25) アマゾン売上ランキング: 10153 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 3.5 / 総数: 2件

東西冷戦の時代を想う
私自身は「日本語にのみ堪能」な一庶民ですのでこの言い方は間違いなのかもしれませんが、私にとって「フィガロ」はあくまでイタリア語によるオペラであり、それしか聴いたことがなかった私の耳に、ドイツ語の響きは違和感を覚えてしまうというのが、正直な感想です。
歌唱はそこそこ上手にこなしています。

ただ演出や演技もなにやら硬いものを感じてしまうのです。
セットや衣装もなんというか…非常に質素と言うのでしょうか。簡潔で無駄のないもので…。
でも、しかし、オペラの場合、贅沢とはいわないまでもそれなりの工夫というものがあって良いというのが私の考えです。

「支配者階級」と「庶民」の闘争(知恵比べ)とか言う視点で見るのも結構ですが、結局のところ恋の鞘当を描いたドタバタ喜劇なのです。

(だからこそなのでしょう、この公演に3年先立つグラインドボーンの公演の映像は、もっと溌剌と明るく、観客も出演者も一体となった楽しさが感じられます。画面のこちらに居る私も一緒に笑って楽しむことができますが、本DVDの出演者や観客にはそれが感じられないのです。)

もう1回先入観を取り払って見てみれば違う印象もあるのでしょうが、

そのもう1回に挑戦する気持ちもちょっと今の私にはありません。

細部の動きの見事な表現力
 ドイツの名演出家フェルゼンシュタインの遺作。76年のベルリン公演ライヴ。演出の緻密さという点で、特筆されるべき名演。どの場面も人物の動きと感情表現が豊かであるが、最近の傾向である「歌手のパフォーマンス過剰化」とも違う。むしろ古典的演劇のもつ格調の高さを感じさせる。奥に向かって縦長で、天井の高い舞台空間が素晴らしい。第一幕の「フィガロの部屋」は部屋ではなく、大きな螺旋階段の吹き抜けなっている。ドアがまだなく、奥から人物が湧き出すように現れる。第三幕、ワットーの大きな絵を背景にした「何もない空間」は、私の見たすべての「フィガロ」舞台でもっとも印象に残る。

 歌詞は、フェルゼンシュタイン自身が改訂したドイツ語。見る前はドイツ語という点に抵抗を覚えたが、実際には違和感がまったくないのに驚いた。レチタティーヴォはドイツ語特有の子音が少しはじけるが、アリアや重唱の言葉は完全に旋律と溶け合う。ヨーロッパ語は親戚同士ということもあるが、いかにも国籍を超えた「ヨーロッパ人」モーツァルトらしいではないか。フェルゼンシュタインのもとに留学した寺崎裕則氏の『音楽劇の演出』(東京書籍)には、この公演の詳細な演出台本がある。第四幕マルチェリーナの「山羊のアリア」はカットされることが多く、この版も然り。でも、「女の友は女」というのは「フィガロ」の基調なのに、なぜ?