夜と霧

ハピネット・ピクチャーズ1998-06-25 - ハピネット・ピクチ... 価格
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夜と霧

ハピネット・ピクチャーズ

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発売日: (1998-06-25) アマゾン売上ランキング: 82200 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 3件

ナチス殺人工場を知る為の基本資料
「去年マリエンバードで」や「ヒロシマ我が愛」でよく知られる Alain Resnais の手による、ナチの強制収容所を扱った素晴らしいドキュメンタリーフィルム。

僅か30分ではあるが、事実だけを淡々と撮ったその映像の中には、人間の心に確かに内在する驚異的な悪魔性がはっきりと見てとれる。

囚人を短時間にかつ大量に殺戮する目的で周到に設計された建造物は、収容所と言うよりむし ろ殺人工場と呼ぶほうがより的確、生きていても死んでいても、囚人で利用できるものは全て利用、例えば、死体の髪は毛布に、脂肪は石鹸に、皮膚は紙がわりに、また生きている囚人は実験動物にと、およそ実行可能な残虐行為は殆ど全てが遂行されていた。

驚くべきは、ガス室でのチクロンBによる処刑を含め、残虐行為の遂行そのものは、囚人の中からナチが選抜したカポが行ったということ、上等な個室を与えられた彼らは同胞を1日1万人も殺戮していたのである。

カポもナチの官も一様に私達に責任はないと主張している戦後の裁判の模様は、未だに世界中で継続する戦争の一つの理由を我々に教えてくれる。

フランクルの物した同名の書物を100回読むならこの映画を1回観た方がずっと有益である。

人間が創りだしたこの世の地獄!
我々、人間が創りだしたこの世の地獄、アウシュビッツ強制収容所。
巨匠、アラン・レネは、残されたアウシュビッツの姿を、じっと、それこそじぃッとカメラで見つめた。
人間の尊厳を無理やりに破壊する施設、ベルトコンベアのように坦々と人命を大量に、ただひたすら奪ってゆくように作られた施設。残された、人間の髪の毛の山、靴の山、メガネの山。

人間がもつ悪魔をひたすらみつめた映像は戦慄的だ。
その何万人もの命を奪った施設にも、草木が生え、太陽の光が注がれる。
20世紀に犯した我々人類の罪を、フイルムは永久に告発する為に寡黙に事実を伝えようとしている。
この映像に目を背けず、我々は自分自身の悪魔と対峙してゆかねばならない。

映像
映像の威力を思い知らされます。人間が生み出した愚行を,人間が鑑賞する。そこには,どこまでも深遠な虚無感が広がります。あまりにも淡々と紡ぎ出される映像を,私達はどういった心境で見ればいいのか。決して「受身」だけで見ることのできる映画ではありません。