アポロンの地獄

パイオニアLDC1999-11-26 - パイオニアLDC 価格
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アポロンの地獄

パイオニアLDC

価格(new/used): -- 円 / 9,800 円 より
発売日: (1999-11-26) アマゾン売上ランキング: 73697 位
DVD / 在庫切れ
[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 5件

イタリーの黒沢 明
1970年、高校2年の時、ほとんど観客のいない映画館でこの映画をはじめて見た。それ以来これ以上のものに幸か不幸か出会ったことがない。もう1人の黒沢が地中海の国に存在した。最高の映画です。特に音楽、衣装は黒澤映画に触発されて独自の世界観を作り上げています。現在ではなかなかDVDも手に入りにくいけれども、図書館などにLDで視聴できるところもあるので、なんとか探し出してこの世界にどっぷり浸かってください。ただし今の時代の痩せ干せた映画しか興味が向かない知能が低下している日本のばか者たちには、無用の存在です。決して見ないでください。もったいなく作品が汚されるだけですので。
「海辺のカフカ」が好きな人なら
当時、鬼才の名を欲しいままにしていたパゾリーニ監督の、代表作品では
ないでしょうか。忘れられた記憶が、30年ちかくぶりに蘇りました。
ギリシア悲劇が、時を越えて輝きつづけることに、いまさらながら感銘します。
つきぬける映像表現は、日進月歩のハリウッドCG技術と対峙しても、
いささかも輝きを失いません。世界の映画界を山脈にたとえるなら、いくつ頂上があるかはわかりませんが、
まぎれもなく、ひとつの山の頂点にある映画だと信じます。
ギリシャ悲劇映画の代表作
タイトル由来の種明かしはしないが、エディプス王の悲劇物語に今更解説がいるとも思えない。
いきなり現代の家族の描写から始まるので、どうなっているんだと思う人もいるだろう。パゾリーニ自身が実の母親とそれに近い関係にあるので、自分をこの悲劇に投影させているのだと思えないこともない。そのような意味からも、パゾリーニにしかなしえなかった映像化ということが出来よう。「奇跡の丘」同様の乾いたタッチはここでも健在。
余談だが、近頃の配給会社は、横文字をカタカナに置き換えるしか能がないようで、この映画が「エディポ・レ」などという味気ないタイトルにならなくてよかった、と感じているのは私だけではないと思う。
ソポクレスを読むフロイドを読むパゾリーニ
ソポクレスの悲劇「オイディãƒ-ス王」の映ç"»ç‰ˆã§ã‚る。

イントロは現代劇から始まり、父-母-息子で形成されるè¿'代的家æ-ã®ã€çˆ¶ã¨æ¯å­ã®è'›è-¤ï¼ˆæ¯å­ã¯ä¹³é£²ã¿å­ã§ã¯ã‚るが)が描かれる。そã-て古代劇はギリシアと何のé-¢ä¿‚もない砂漠地帯(モロッコだったか?)で繰り広ã'られる。ã"の舞台選びは同監督の手による「王女メディア」とå...±é€šã-た問題意識からだろう。なお、BGMもよりによってæ-¥æœ¬ã®ç¥žæ¥½ãŒç"¨ã„られていたりする。

ソポクレスの原作自ä½"きわめて優れたドラマであるため、映ç"»æœ¬ç·¨ã‚‚ドラマとã-て面白くないはずがない。なお、母子相姦が露å'ˆã-た後でのオイディãƒ-ス王と母親のé-¢ä¿‚など、随所に監督自身の「解釈」が込められている。そのため、事前にソポクレスのテクスト(岩波æ-‡åº«ç‰ˆï¼‰ã«ç›®ã‚'通ã-てã!Š!くと映ç"»ã®æ¥½ã-みがいやå¢-すはずだ。

イタリア映画史に燦然と輝く名作
パゾリーニ監督の傑作と言うより、戦後イタリア映画の中で5指に入る名作中の名作。
オイデュプス王の悲劇を見事な映像美で綴る詩的で格調高い作品。
父殺し母子相姦を描きながらも、決してドロドロした演出はされておらず、全編に流れるそこはかとない悲しさに胸を打たれる。

現代→古代ギリシア→現代という構成も斬新で、単なる古典の中の話ではなく、現代にもこの悲劇は起こりうることを暗示しており抜群の効果を上げている。
イタリア映画が好きな方、興味がある方は必見の名作である。