母をたずねて三千里(6)

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母をたずねて三千里(6)

バンダイビジュアル

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[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 1件

マルコの悪夢(アルゼンチン上陸)
嵐の海をなんとか乗り切り、母が住んでいるアルゼンチンまであと少しという時期にマルコは移民船の中で夢を見ます。母アンナがもう既に死んだ事を暗示するその夢はキリコのシュールな絵画をモチーフにした、文字通り悪夢と呼べるもので、マルコのこれからの艱難辛苦の旅を暗示しているようで心が重くなります。

さて、やっとの思いで到着したブエノスアイレスの町で、マルコは初日から地獄に突き落とされます。まず港の両替所で、持っていた金銭をスリに取られ、アンナの住居を知るメレッリ伯父さんの家を訪ねるも、彼は夜逃げしてそこにはおらず、母アンナの居所は全然解りません。南の町バイアブランカに越したのではないかというアテにならない情報でもそれを頼りにして汽車に乗ろうとしますが、そこで初めてスリに金を取られた事に気づきます。

物語の設定がそうだとは言え、高畑演出は、そういうところの描写に情け容赦は無く、そのリアリズムな描写は他の名作シリーズとは一線を画しており、こういう所が視聴率の低下を招いたのかとも思います。しかしそれは必要なのです。

しかし、地獄まで突き落とした後、微かな希望を与えるという事もこのドラマの特徴であり、例えばそれは、教会でのシスタージブリアーノとの出会い、そしてフィオリーナとの再会などであり、特に公園でのフィオリーナとの再会シーンは素晴らしく、こういう演出をテレビアニメで出来るのは、高畑勲以外にはいません。