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建築に何が可能か―建築と人間と (196... |
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学芸書林 価格(new/used): -- 円 / 31,600 円 より 発売日: (1967) アマゾン売上ランキング: 908614 位 - / 在庫切れ [ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 1件 有孔体理論『建築とは何か』という問いは、『人間とは何か』という問いが不毛であると同様に、行動の指標とはなりえない。もし私たちが人間について問うなら、『人間に何ができるか』を問うべきである。同様に建築についても、『建築に何ができるか』と問うべきであろう。 という問題提起から始まり、動的な本質の捉え方を目指そうとする。 「動き」「関係」「ずれ」など個人的にも興味を抱いているキーワードに着目しつつ、近代建築、特にミースの均質空間を乗り越えようとする試論であり、哲学的思考に基づき建築の可能性を追求する。 とりわけ、部分(個)と全体(集団)の動的な「関係」に注目しており、独自の建築論として「有孔体の理論」と「浮遊の思想」を提唱している。 以下に「有孔体理論」について、本書からの抜粋により簡単に紹介する。 個としての有孔体の理論 a 有孔体は、内部空間の要請にしたがって形態が決定される。 b 有孔体の建築理論は、形態を予告する。 c 有孔体は内部空間に方向性を与え、可変的な領域を形成する空間制御装置として理解される。 d 有孔体の孔(開口部分)は、それが対象とする作用因子の運動の制御意図に最も適したかたちあるいはメカニズムをもたねばならない。 e 有孔体は内と外とを、あるいは他の有孔体と結合する孔を持っている。 f 有孔体は、生産単位となりうる。 有孔体の集団の理論 a 要素としての有孔体は、エネルギーあるいは物質が授与される孔をもって結合にそなえている。 b 有孔体のもつ方向性は、集団化するときに生じる余った空間(あき)の性格を規定し、これを有孔体化する。 c 有孔体の集団は、形態的な統一の美学を排除する。 d 有孔体の集団は、生産単位となりうる要素としての有孔体のあつまりであるから、時間的変化にそなえてとりかえを計画することができる。 e 構造的あるいは生産的要請は有孔体の不連続的結合を危うくする。 f 個としての有孔体が発見的に探求されると同様に集団が形成する有孔体も発見的に探求される。 部分の集合として全体を捉えようとする考え方は、現代の若き建築家・藤本壮介氏に受け継がれているように思う。藤本氏が、楽譜の基本となる五線譜に例えたミースの空間に対し、それを乗り越える為に「五線譜のない音楽」を目指すとしていたのが思い出される。 ちなみに、本書の函自体が「有孔体理論」を体現しているのも興味深い。 同じテーマの商品を探す
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