ディオニソス型経営―これからの組織タイプ...

広瀬 英彦 - ダイヤモンド社 価格
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ディオニソス型経営―これからの組織タイプとリーダー像 (1982年)

広瀬 英彦
ダイヤモンド社

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発売日: (1982-08) アマゾン売上ランキング: 521817 位
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「マネジメントの神々」、が原タイトル。「実存」の勧めではない。
 組織を、その管理、リーダーと成員の能力発揮、個人的な生活、大きく言えば「文化」そのものへの言及を、ギリシャ神話の神々が代理人として登場してくる。東洋の東の果てで生活するわれわれにとって、特別、興味のある人や研究者を除くと馴染みは薄い。
 チャールズ・ハンディが1978年に語った思考を、1982年に邦訳している。それほど古いものではないが、階級社会が現存し、歴史と文化を尊重する英国という背景で書かれた本書は、読んでいてハンディの記述を理解できず、繰り返し読み返す文章にも当たる。

 われわれは、いまだに、週に一度か二度の休日を楽しみに、収入を失う恐れをちらつかされて退屈な「苦行」(p.372)を繰り返している。上司は選べない。一丁前のGDPをさまざまな消費の累積値から計上している。通勤時間90分のウサギ小屋と猫の額の日々では自分で出来ることをする能も時間もないこと、エンジン式芝刈り機も一週間分の食料を入れておくリフリジェエイターもいらない。本書は生きることの意味を問う、経営を問う、組織を問うものである。

 ちなみに、ゼウス神は、クラブ文化(聞こえはよいが、個人商店の大将型)で、当然だが決定のスピードが速い。アポロ神は、役割文化で、安定性と予測の可能性を尊重する、どこぞの役所のように思ったらよい。アテナ神は、仕事文化(わが国でいう、成果主義と理解したほうがよい)で、専門性を高く評価する。ディオニソスは、実存文化で、組織の存立は、中心が個人のためにあるという特徴を持つ。
 この神々と、ハンディのいう組織社会の三つのジレンマ、すなわち、1.たるみ、2.個人主義、3.道具か、コミュニティか、との関係や組み合わせを議論する。かなり、われわれ個人にとって自由な、展望のある将来に向けた結論を導こうとするが、現実やいかん。

索引、なし。目次、章節。訳者あとがき、あり。ひも、あり。