ペルセポリスI イランの少女マルジ

園田 恵子 - バジリコ 価格 ¥ 1,470
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ペルセポリスI イランの少女マルジ

園田 恵子
バジリコ

価格(new/used): 1,470 円 / 753 円 より
発売日: (2005-06-13) アマゾン売上ランキング: 37983 位
単行本 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 17件

モノトーン描写がカラーよりも強烈
中東情勢については常に新聞などのメデイアで目にし耳にしますが、
戦闘で多くの人間が死に虐殺も行われていることを知っても
宗教の理解が日本人にとり難しいこともあるし
身近に考えられないという現状がどうしてもあります。
この漫画では、先進的な両親の元で育てられた作者である
イラン人の少女が見たこと経験したこと、周りから聞いたこと、
また色々な場面での彼女の思いや考えが率直に語られていて、
凄く興味深かったり衝撃だったりしました。ある側面から見ていることも
あるのだろうが、個人の体験談という形で語られているためか、
とにかくとてもわかりやすくて、衝撃的な箇所が多くあったにもかかわらず
のめりこんで一気に読んだという感じでしたね。
笑える場面がありましたが、イラン人独特のユーモアもあるのかも。
昔、圧制下での庶民の笑いというのを聞いたことがあったが、
それに共通するのかもしれませんね。

この両親が素晴らしいですね。彼女を幼いときから一人の人間として認め
色々なことを教え、本を読んで知識を広めることを薦めている・・・。
彼女が自由なそして率直に発言する女性になったのもわかります。
それに祖母も素晴らしい。凛としていて女性らしさを失わないでいて。
公明正大であれとマルジに説くところなど、ずしんと心に残りましたね。

戦争のずっと無い今の日本から見ると、改めて全てが想像を絶する
ことばかりですが、今の日本人全体も刹那的に今を消費するだけでなく、
もっと勉強し知識を蓄えて、どうしたらいいかを常に考える
人間にならねばと、思いましたね。
大事なことが心にひっかかりました。先ほどのマルジの祖母の
言葉もそうですが、自分に満足できるかどうか・・・ということ。

とても画期的で価値ある漫画だと思います。
残念ながら映画を見るチャンスが無かったので是非DVDで見たいです。
読みやすい当時のイラン紹介漫画
作者、マルジャン・サトラビの10歳〜14歳のイランでのイスラーム革命以降の身の周りの生活、政治情勢を漫画で紹介。

白黒のシンプルな絵で、子供も大人も理解しやすい一冊。
イランについて、それだけでなく戦争があることについて、外国で子供が家族から離れて暮らすということについて知りたいという人は読んでおいて良いと思う

作者自身、先進的な両親の影響からか、年齢のわりにしっかりした思考の持ち主のようで、細かく当時のことを描写している
革命、戦争、本当の現実って?
映画を見て、もっと詳しく読みたくなり購入しました。イランが革命や戦争に突入する現実世界、その中でも息抜きもするし、反抗もするという主人公の周りの人々。留学中の主人公が直面するイランの倫理観とヨーロッパの日常のギャップ。戦争や革命を題材にすると、ひどく硬派になりがちなところ、主人公の弱さや、娯楽に流れる人間らしさもそのままに表現しているところが、今まで遠い国だったイランを、少し身近に感じさせてくれました。もちろん、主人公は王族の子孫で、裕福な家庭で起こった事を描いていますので、イラン全体を表現しているわけではありません。
絵もとてもすてきです。白黒にすることで、敢えて、エスニックっぽさを消して、戦争や宗教を超えて、人間として共感しやすくなっていると思います。
とても面白かったです
 何人か歴史の問題について書かれている方がいらっしゃいますが、そもそもこの手のものが正確に歴史を反映しているとかいないとか言う論争をする事自体がナンセンスだと思います。「ゴルゴ13は歴史の勉強になる」と言われて作者のさいとうたかをさんがびっくりしたという話がありますが、それと同じことでしょう。イランの歴史について客観的に知りたかったら学術的な文献や解説書を読めばいいのです。漫画に書かれている事を鵜呑みにしてイランの歴史が分かったとか事実を伝えてないとか言うのは、情報リテラシーに欠けるとてもナイーヴな見解ではないでしょうか。
 特にこの作品では、様々な事件が登場人物の視点を通して語られており、そこで語られている事が「その人にとっての真実」であるという事が分かりやすくなっています。それはまたこの作品自体にも言える事で、作者の体験を基にして作られたこの作品は明らかに「自伝」であり、「作者にとっての真実」にすぎない事も分かるでしょう。しかしそれは、無価値だという事ではありません。多くの優れた自伝と同じように、この作品に込められたメッセージには、学ぶべきところがたくさんあります。ぜひ一度、読んでみる事をおすすめします。
この主人公は稀な人
映画の公開を機に、原作となったこの本の存在を知り、興味を引かれて手に取りました。

最初は、アートスピーゲルマンの『マウス』に似ていると感じたのですが、
『マウス』が多くの人の共通体験や思いを反映した個人史であったのに対し、
『ペルセポリス』は、同じ個人史でも主春期の少女のごくごく私的な記録
という印象が強く残りました。

前者は過去を振り返る形で、後者は現在もまだ渦中の出来事といった
ニュアンスが感じられるせいかもしれません。

主人公自身も差別的であったり俗な発言があったりと、
等身大のままの姿が描かれている点で好感が持てます。

疑問に感じる場面や一概に共感できない場面もありますが、
自国の在り方に疑問を持つ少女の姿を通して、イランという国を見直すきっかけになりました。
「理解が難しい異文化の国と人」という思い込みを、良い意味で少し打ち破ってくれます。