風都市伝説―1970年代の街とロックの記...

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風都市伝説―1970年代の街とロックの記憶から (CDジャーナルムック)


音楽出版社

価格(new/used): 2,000 円 / 1,194 円 より
発売日: (2004-04) アマゾン売上ランキング: 328133 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 2件

ニューミュージックと称される以前の、新しい音楽を創り、広める試みの記録
今、生の言葉で語られる、70年代前半、東京、ニューミュージックと称される前の新しい音楽を創り、広める試み。
はっぴいえんど、はちみつぱい、ムーンライダース、荒井由美、南佳孝、吉田美奈子、シュガーベイブ、大貫妙子・・等々のファンの人は、読んだら、かならず、ひとつやふたつ、「へえ、そうだったんだあ」と思えるような、コメントに出会えるのです。

風都市・・70年代前半に東京・関西で新しい音楽の在り方を企画し、運営していた人々。ぼくの場合は、はっぴいえんどの73年9月のコンサートの企画・運営をした・・というので名前だけ知っていただけ。

けれども、この一冊を読んで、新しいことを始めるときには、核になる人たちがいて、ネットワークができていって、そして、事が仕掛けられるというようなことで、実に深く理解できたような気がします。

当時の関係者、企画サイドの人、そして、ミュージシャンに対する綿密なインタビューがなされていて、その結果、発せられるコメントが、それぞれに素晴らしい。

この記事のタイトルに記した人の音楽に興味のある人たちには、その当時のその人たちのあり方、感じ方を、語られた生の言葉で味わうことのできる嬉しい一冊です。

風をあつめて
「風都市」とは、70年代前半に東京・渋谷の一角から始まったロックの音楽ブランドのことです。本書は、「風都市」が日本に新しいロックの風、日本語ロックの風を吹かせたものの、でも、音楽的な理想を追うばかりで、経営的な面がネックとなって崩壊するまでを、編集者担当による必要最低限の解説と、音楽アーティスト、音楽関係者による176の証言を通じて記述したドキュメントです。
ぼく自身は本を読むまで興味がなかったのですが、はっぴいえんど、はちみつぱい、キャラメル・ママ、あがた森魚、吉田美奈子、荒井由実、シュガー・ベイブをリアルタイムで聴いた方々にはたまらない内容でしょう。ただ、読後に関連CDを買い集めたくなるのが唯一の難点です。

ぼくのように彼ら・彼女らのことを知らない方々でも、世の中には目立たなくても、でも、たしかに後世に残る仕事をした人はたくさんいるのだなあ、と切なくても、ぬくもりを感じることができます。過去のロック、ポップスについてただのノスタルジーを表現することに終わらず、現在のロック、ポップスへと続く地下水脈となったロック、ポップスをたどる作業であるがゆえに、この価値ある作業に取り組んでいただいた編集部・編集協力の方々には、「本当にありがとう」と心から感謝のことばを贈りたいです。