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女は賢く勁くあれ! (WAC BUNKO 89)ワック 価格(new/used): 980 円 / 780 円 より 発売日: (2008-08) アマゾン売上ランキング: 35398 位 単行本 / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 3.0 / 総数: 1件 金氏の人生の断片が分かる点だけが取得金美齢氏と櫻井よしこ氏の対談集。TVでの金氏の歯切れの良い言説には感心する事しきりだったが、本書を読むとその根底には厳しい過去(台湾の独立運動)があった事が分かる。本書の価値は金氏の人生の断片を知る事が出来る点であろう。 金氏が台湾出身である事は知っていたが、このような修羅場をくぐって来た事は初めて知った。腰が据わっているのも当然と言える。しかも、一人娘を育てた由。こうした条件の下、結婚と仕事の両立を論じるなら話は分かる。一方、櫻井氏の場合は未婚のまま論じるので、観念論になっている。「私の知っている誰々は...」と言って、それを一般化する論法を繰り返し行なっている。また、「専業主婦=何も考えないで無為に生きている人」と言う固定観念が強く、とても女性全般を公正に論じているとは思えない。女性に限らず人間には個々の信念・考え方があるのだから、「日本女性は」等と一括りには出来ない筈である。その点、金氏は台湾の専業主婦の倹約の例を引き合いに出したりして老獪。金氏は、「日本女性が獲得した、外で働かなくても済むと言う選択肢は特権」とハッキリ言っている。櫻井氏の主張と噛み合わない筈なのに、何故か論争は起きず、対談は流れて行く。その後、二人で夫婦について論じるが、これも一般論では語れない話だし、内容もありきたり。第三章の「躾と教育」も目新しい意見はない。第四章で「母性」について語られるが、母性が後天性だと断定する櫻井氏の根拠は何処から来ているのだろう。第五章「もっと輝け、日本の女性たち」はまたもや一括論法的題名だが、金氏の「自分を肯定する」の言葉に集約されるだろう。最終章「主義なき国家、日本」も聞き飽きた内容だが、最近の台湾の「一つの中国化政策」をどう思っているのだろうか。金氏の筋金入りだが、視野の広い発言に対し、櫻井氏の方は硬直した発言が目立つ。互いの意見が噛み合わない箇所もあるのに平板に流れて行く本書を、対談の形式にする必要があったのだろうか ? |