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乳房、花なり。 |
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ワイズ出版 価格(new/used): -- 円 / 5,072 円 より 発売日: (2004-08) アマゾン売上ランキング: 255049 位 大型本 / 在庫切れ [ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 6件 病や死が怖くなくなった「死」の恐怖におびえなくても良いと教えてくれた。 乳房をなくしても女でいられるのだと教えてくれた。 亡き宮田さんのご冥福を祈るとともに、女を女としてきれいに写真に残してくれる荒木さんのご活躍を応援したい。 女性であるということ。情念、そんな単語を思い浮かべる一冊。 「人生」という重さ。「女性」という重さ。 完全に美しい人はこの世に居ないと思う。 だが、不完全なるが故に彼女はある意味完全に成ったのでしょう。 彼女は全てを晒し、楽になれたのでしょうか。 アラーキーの写真と、彼女のうたが往復書簡のようです。 多分、人生の節目にめくりたくなる写真集だと思います。 過去の医療の遺物となることを願う歌人であり、乳癌のため亡くなった宮田美乃里の歌集およびヘアヌード写真集です。 この本で彼女は、手術痕も生々しい左乳房切断後の姿を出し惜しみなく晒してくれています。その傷痕には凹凸が目立ち、美容に対する配慮が全く成されなかったようで、見ていてつらくなります。 彼女自身、大変美しく、巨乳でこそありませんが形のよい右乳房を見ると、癌に冒される前はさぞかし魅力的だったろうと思います。いや、今でさえ、左胸の傷痕の醜さを補って余りある魅力を十分に保っています。 彼女は、自分の姿をありのままに晒して、自らの乳房に対する想いを強烈に訴えると同時に、同病で苦しんでいる多くの女性たちを励ましたかったのでしょう。 私は、この彼女の意思(遺志)については賛辞を惜しみません。ですが、あえて否定的な意見を述べさせて戴きますと、何もヘアヌードにまでならなくても乳房露出だけで十分だったのではないかと思うのです。これが彼女の意志によるものなら、なぜ下半身まで晒さなければならないのか疑問です。このために女性読者から不要な批判を受けることになるのではないかと思われてなりません。 なお、乳癌の治療については、現在では乳房温存手術も多くなってきており、乳房再建術も進歩しています。それに、乳房切断術にしても、傷痕を目立たないように美しく仕上げるようになってきているはずですので、願わくは、この写真集のような姿は過去の遺物と見なせるような時代になって欲しいものです。 荒木を打倒した写真集本書は 書店で手にとって ぱらぱらと見ただけなので 「読んだ」とは言い難いものもあるが それでも感想を述べたくなる一冊である。 乳がんで今年亡くなった宮田美乃里という歌人の 生前 かつ死を前提とした 写真集である。乳房摘出手術の後のヌード写真集であり 宮田自身が清楚な美人顔であるだけに ギャップには大きいものがある。単なる美人のヌード写真なら 巷にいくらでもあるわけだが そのモデルが自分の死を前提としているという「気合」が 本作を 全く異様な写真集にしている。もともとフラメンコダンサーであった宮田自身が いかに自分の容姿に「固執」していたかが 一種の妖気さえ帯びて 立ち上がってくる。一体 荒木の写真集はモデルというよりは 撮影者である荒木自身が色濃い中で 久し振りに荒木に対抗し 圧倒しているモデルが出てきたとさえ思った。 それにしても 宮田は既にこの世にはいない。その喪失感を多くの人に感じさせたとしたら 乳房を失ったヌード写真という表現方法を選んだ宮田が勝利したと言っても良いのかもしれない。そして その勝利の苦味は この写真集に はっきりと刻印されている。 またしても 凄い写真集である。 写真史に残る一作片方の乳房を摘出された女性の写真をこの本で初めて見ました。最初モノクロで、後半からカラー写真です。 痛々しいようで 普通で 醜いようで 当たり前のような不思議な印象です。 このような描き方は 被写体となった宮田さん、撮影した荒木さん、この2人にしかできないことでしょう。 2004年1月に写真を撮り始め、8月にこの本を出版し、2005年3月に宮田さんは亡くなったそうです。 人はいつか死ぬものとしても彼女の死は早すぎるという気がします。一方、今も生きている私がこれから遺すものより、彼女が遺していったものの方がかけがいのないものとなっている気もします。 この本は、とても美しい本なので、ずっと残っていてほしく、☆5つとします。 同じテーマの商品を探す
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