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マンガ蟹工船―30分で読める…大学生のた... |
| - 東銀座出版社 価格 ¥ 600 | |
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マンガ蟹工船―30分で読める…大学生のための東銀座出版社 価格(new/used): 600 円 / 721 円 より 発売日: (2006-11) アマゾン売上ランキング: 5219 位 単行本 / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 9件 『蟹工船』入門には最適。「30分で読める 大学生のための」キャッチコピーを含めたタイトルこそ、内容に不安を感じさせはするが、そこはご安心。というか、中学生くらいからを対象に考えてもよかった気はする。 お値段もこのサイズ・厚さの漫画作品としてはリーズナブルで、気軽に買えるだろう。 蟹工船――船としても工場としても扱われなかった、法の隙間と「不透明さ」ゆえに労働者達への人としての扱いなどまるで及ばなかった究極の閉鎖空間。汚れ汚れた不衛生な環境、逃げられない牢獄としての「船」と、棍棒に拳銃といった暴力による支配の象徴として描かれる「監督」が彼らを雁字搦めにしてしまう。 現場では常に暴力的な監督の制裁を恐れ、いつしか自我さえ危うくなった彼らは器械のごとくに作業をこなすように。病人や怪我人が出ようがお構いなし。そして厳寒に荒れる海という、常に命を張った極限状況がその崖っぷちの地獄にさらなる追い風を叩きつける。 そんな中、ふとしたきっかけで「支配者側に対して圧倒的に頭数でまさる労働者達は、このまま命をヤスリで削り落とされるようにジワジワ殺される以外にも、出来ることがあるのではないか?」といった発想が生まれるが…… 巻末には読み応えのある『蟹工船』および小林多喜二に関する考察・解説文がふたつ。こちらも非常に上手にこの作品の骨子を明るみに出しており、表現上の細かな仕掛けに解説がなされていたりする。「30分で」初めて読んだ方だと「ああ、なるほど」と思われる部分も多いはずなので、こちらもマンガ読了後に目を通されることをおすすめする。 ――原典は日本におけるプロレタリア文学の金字塔として歴史教科書ではほぼ確実にその名が見受けられるうえ、海外からも評価を受けたりしているような有名作。しかし、これをこの時代に出したらどうなるか、容易に想像のつく中、命懸けで世に送り出した小林多喜二の非業の最期はそれ以上に有名である。この時代の社会背景、社会主義思想弾圧・特高警察の凄惨な拷問の象徴ともいえる。 さて、『蟹工船』はマンガでも原典を重視すべく多々引用されているが、非常に奇抜な比喩を用い、またひとつひとつの比喩自体が伏線となり他の比喩とリンクして連鎖、強烈なストロボを浴びせるのように要旨をズバッと明るみにする計算されつくした手法など「プロレタリア文学」という色眼鏡で見ずとも、一つの文芸作品として大変画期的で挑戦的な逸品であったといえる。 同時にそれは、類い希なる鬼才を最も残念な形で失ったという、日本文学史上の大きな悲劇を意味している。 本書巻末にて「このマンガが初の人は是非原作を読んで欲しい」と書かれた後に「原作を一度読まれて入った方はもう一度読んでほしい」などと書かれ、私も久々に探してみようと思った次第である。 蟹工船読破の突破口小説版を読む前にじっくり読み、現代との共通点がここかしこに見いだされるあまり、自分の経験と重ねたり何だりしながら物思いにふけりながら読んだので、読破するのに30分でなく4時間かかった。本書を読まなければ、小説にも手を出さなかっただろう。そんな人が大勢いるはず。本書の発行、それに携わった人々、買って読んだ人たち、アマゾンに感慨を書き込んだ人たちが実はいま蟹工ブームとなるきっかけにつながったと勝手ながら気がついてしまった。では、この漫画版がもし存在していなかったなら。答えは明白だ。 映画化を切に望む大学生協でこの漫画が売れているんだ、と聞いて読んでみた。 いい所は、原作では分かりにくかった方言を当時の地方性を残す程度に分かりやすい現代語に置き換え、時代性で分かり難いところを、絵の描写ということである程度描くことが出来たところである。結果非常に分かりやすくなった。 一方で、原作の中の息苦しさ、臭い、そして一番肝心な登場人物の感情が描きこみ不足もあり、不十分。もちろん、ページ数の制限もあるが、力量不足と取材不足もあるだろうと思う。 「蟹工船」をこうやって改めて漫画で見ると、つくづく名作だと思う。ひとつの船の中に、無権利状態の労働者の命をモノとしか見ていない資本家、それを助ける政府陸軍、資本家におもねる労働者たち、そしてやがて労働意識に目覚める底辺の労働者、そして結果的に当時の日本そのものを重層的に描くことに成功している。そして非常に視覚的、映画的なのだ。 抵抗の仕方はだんだんと進化する。途中までは個人で、やがては組織的なサボタージュ、そしてリーダーを中心とした船中を巻き込むストライキ、それを政府陸軍の介入により潰されると最終的には労働者一人一人の自覚のもとでのストライキへ。畳み掛けるようにラストに持っていく様は非常に映画的だ。 一度映画化されているが、現代にもう一度映画化する意義は十分にあるだろうと思われる。この原作の中の、ワンカットワンカットを積み重ねる作り方や、群集シーンのモンタージュ理論の応用などはそのまま使えるだろう。惜しむらくはおそらく時代的制約もあったのだろう、最後のストライキの部分があまりにもあっさりとしているので、そこをきちんと描いてもらったなら、映画史に残るような力作になるかもしれない。描けるような監督はいるのだろうか。うーむ、それが問題だ。 読んでよかった漫画でも小林多喜二「蟹工船」のすごさが伝わった。 ここに書かれているいることは、現代にも通じる内容。読んでよかった。 昔、映画にもなったと解説に書かれていた。映画も見たくなった。 値段も安く、すぐに読める。中学生でも読める。 お勧めの1冊。 大学生ばかりでなく、中学高校生にも。そして無論大人の方にも今回の漫画化は非常にうれしい。一部を除いて、原作エピソードのほとんどをわかりやすく映像化している。 当時の写真も載せてあり、かなり読み応えがあります。 欲を言えば註をもう少し整理してほしかった。同じものが2回出てきたり、「花札」や「色よい返事」など大学生や高校生にはわかりきった言葉に註がある。よしんば分からない人がいても、絵で、あるいは文脈で分かるし、辞書で引けばすむ。それくらいなら当時の貨幣感覚を解説してほしかった。 しかし本書が優れたガイドであることには変わりはない。値段が安いのも学生への配慮だし、巻末の作品作家解説も充実しています。 小説を読んだ方にもお勧めです。 同じテーマの商品を探す
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