人が学ぶということ―認知学習論からの視点

- 北樹出版 価格 ¥ 2,730
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人が学ぶということ―認知学習論からの視点


北樹出版

価格(new/used): 2,730 円 / -- 円 より
発売日: (2003-04) アマゾン売上ランキング: 67796 位
単行本 / 通常3~5週間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 3件

焦点が絞られていて読みやすい
生まれたばかりの超新生児が母国語を聞き分けているという研究は有名である。
だから赤ちゃんにまったく知識がないと考えるのは誤りだ、という主張はさまざまな研究から分かっている。
しかし、もう一歩踏み込んで、赤ちゃんは何を知っていて何を知らないのか、を調べた研究は少ない。
本書はこの問いに対して認知科学的なアプローチによりひとつの答えを導き出そうとする試みである。
さらにどのように赤ちゃんが知識を獲得していくのかを示唆してくれる。

この手の話題ではピアジェの「同化」と「調節」による記号処理的な段階へと至る理論が有名であるが、本書はさらに踏み込んだ議論をしている。
著者らは「制約」とか「バイアス」という言葉で表現しているが、形状類似性バイアス、相互排他性バイアスなどを使って素朴理論がブートストラッピンプロセスによって獲得されると説く。
さらにブートストラップのメカニズムはどうなっているのかという問いが自然に湧き上がってくるがそれは今後の研究を待つしかないのだろう。

また、第二外国語の獲得、知識の熟達化などに触れ、英語の早期教育がどうあるべきかの提言を行っている。
さらに素朴理論に合致しない現象を説明するために、内発的な動機付けに基づく学びの中から知識の豊富化、再造化によって素朴理論を修正することで生きた知識の学習、文脈に埋め込まれた総合学習が必要であるとしている。
いわゆる「ゆとり教育」に対する意味のある提言を行っている。

非常によくまとまった良書であると思う。

「学び」を学べる1冊!
学びのメカニズムを最新の研究の成果をもとに、分かりやすく説明しています。学生の時、勉強でつまずいたあんなこと、こんなことの「何故?」が、学びのメカニズムに隠されていたことに気づきます。学生・教師・保護者の方におすすめの一冊。切り口が身近なので、分かりやすく興味深くよめます。例えば、最近取り沙汰されている、外国語学習や総合学習のこと、また天才と呼ばれている熟達者の学習について、などなど。目からうろこ、の新鮮な一冊です!
「学ぶ」ということのメカニズムが分かる
 「認知学習論から見た学び」を赤ちゃんの学習から、言語学習、概念学習、コンピュータの知性まで、例や今までの研究成果を豊富に交えながら説明してあります。各章には最初に「疑問点」があり、章の中で歴史的な移り変わりや、研究成果を説明し、最後の「まとめ」でその章の復習をし、読みやすく、わかりやすい構造となっています。

 内容は、人が生まれ、言語や概念を学んでいき、そして、学習を極めていくところまで、幅広く取り上げられています。
 あと、ウェブ上でも内容に関する研究一覧や、リンク集などの情報提供を始めています。こちらはまだ作成途中のようで(2003年5月現在)、今後の発展が楽しみです。
 人の「学び」のメカニズムを知りたい方にオススメの1冊です。