東山魁夷の世界

- 美術年鑑社 価格 ¥ 2,000
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東山魁夷の世界


美術年鑑社

価格(new/used): 2,000 円 / 1,550 円 より
発売日: (2005-04) アマゾン売上ランキング: 17317 位
単行本 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 1件

芸術的香気高い代表作品が鑑賞できる
 平成11年、91歳で逝去した日本画家東山魁夷。その代表作品を解説・鑑賞したのが本書である。序に代えて、未亡人東山すみさんが次のように述べている。亡夫と二人でフィンランドに旅したとき、船着場で「カンガサーラの夏の日」という民謡を聴いて、その曲が今も心に残っている美しい曲である。幸い本書には付録CD付になっているのでありがたい。静かな北欧情緒が味わえる、粋な計らいである。
 掲載62点もちろんすべてカラーで美麗。本書だけで充分鑑賞に堪えられる。解説は下欄に要領よく作品の価値を位置付けている。 
「残照」 1947年 第3回日展に出品、特選となる。作者の仕事が広く世に認められるきっかけとなった。ときに東山魁夷39歳。この作品以後、東山は風景画家として立つことを決意する。
「郷愁」 1948年 戦後のこの時期、新時代の生活感情が日本画の境地と相容れないとして、一部には日本画滅亡論なるものが喧伝されていた。日本画家の存在意義が問われるさなか、東山は本作品によって、ひとつの明確な回答を出したといってよい。
「道」 1950年 本作品が発表された1950年は、朝鮮戦争の勃発にともなういわゆる特需によって、日本が急速に復興へと向かっていた時期にあたる。「道」は、敗戦の痛手から立ち直り、未来への希望を取り戻しつつあった当時の人々の心をとらえ、作者の代表作と目されるようになった。
 東山作品は、最も日本画らしい日本画で、しかも新しく、生きる力を与えてくれる(雅)