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美しいこと(下) (Holly NOVE... |
| 日高 ショーコ - 蒼竜社 価格 ¥ 900 | |
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美しいこと(下) (Holly NOVELS)日高 ショーコ 蒼竜社 価格(new/used): 900 円 / 580 円 より 発売日: (2008-01-29) アマゾン売上ランキング: 5169 位 新書 / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 23件 性別を超える難しさ久しぶりにBLを読みたくなり、評判の良さでこの作品を選びました。 物語の内容や登場人物については他の方が書かれてらっしゃるので割合しますが、 上下全体を通しての印象としては、読みながら感動したというよりも、読了して暫く経ってからじわりじわりと気持ちが湧き上がってくるような・・・ とても丁寧に描いた作品だと思います。 ・・・ここからは、あくまで私の場合は・・・なのですが どこまでも寛末が、松岡が「男だから」ということにこだわったことや、寛末の戸惑いと、女性だった松岡への幻想を引きずってしまう部分が判る気がします。 女性として心底好きになった人が、本当の姿もましてや性別も違かった・・・というのはリアルな生活でも、なかなか受け入れることはできないことだと思うのです。 それを「どんな姿でも」大丈夫、という括りへ加えるのは意味合いが違うな、と感じました。 性別というものはすごく大きな壁で、それを壊すのも、寛末のような常識というものに守られて(というより守られようとして)いるような性格の人には、理解しがたいことだし、戸惑いも生まれます。 その彼の気持ちを"松岡自身"に向けさせるのには、上下通してこのくらいの気持ちのぐらつき(自分でも判らないけれど気になるという・・・)や、時間の長さが必要だったと思います。 (あとがきでも書かれていますが、寛末のような人って、実際沢山いると思います・・・) 寛末の優柔不断で、善人のようで無責任な男のお陰で、振り回され続けた松岡には同情しますが、 松岡にも「隙」があり、その隙が2人をハッピーエンドまで引っ張ってくれたのだと思います。 (個人的には、寛末の人身事故の後遺症という感情の絡みをもう少しみたかったです。さらりと流されていたので・・・) ***** 最後に、これは本文とは関係ないのですが、「小冊子」のシステムには疑問を感じました。 (この本だけの問題ではなく、BL全体にもいえると思います。数年ぶりにBLに戻って来て、このシステムが普通となっている状態にかなり戸惑いを感じました・・・) 現時点で本書の小冊子の申込み期限は既に過ぎており、これから読もうという人や、木原作品を好きになり始めたの人には、とても親切とはいえないシステムだと思います。 この作品が好きなった読者は誰だって、続きが読みたくなるのは当たり前です。 それを「この時だけ」という期限付なのは酷です。 (しかも最終ページに小冊子の申込書が印刷されているので、否応にもこの存在に気づいてしまい、余計に読みたくなる人もいるでしょう・・・私もその1人です) こういったものは、巻末での「書き下ろし」として扱うことが、ファンや読者への気配りだと思うのですが・・・。 好きという気持ち今まで木原さんの作品は何冊も読みましたが、全ての作品が自分の中で腑に落ちなくて、そろそろ木原さんの本を読むのは潮時かなと思っていました。 今回、本当に読んでよかったと初めて思いました。 攻めは鈍感で優柔不断、苛々させられました(苦笑) 受けの健気さにはただただ頑張れ!と拳を握るしかありませんでしたが… こんな恋愛、どこかにありそうですね。 これからも木原作品は読めそうかな。 むしろ寛末のほうが振り回されっぱなし上巻のレビューにも書きましたが、松岡視点の部分を寛末の視点で想像すると、むしろ寛末のほうが振り回されっぱなしで気の毒な気がします。 寛末は松岡が女装して自分をからかって楽しんでいたのだとばかり思っていたのに、意にそまぬダブルデートを繰り返すうちに、松岡は本当に自分のことが好きだったんじゃないかと気づいて、松岡とちゃんと話がしたいと思うのに、電話もメールも着信拒否され、思い切って自宅を訪ねてもすげなくされ、会社で待ち伏せても取りつくしまもない態度を取られる。 「話したい」といっても「話すことなどない」と言われたら、「君のことが気になるんだ」としか言えないのももっともだと思います。 それでもめげずに帰りの電車のホームで松岡が通るのをただ見つめ続ける寛末は、要領は悪いかもしれないけれど、優柔不断ではない気がします。 相手が男でも、とりあえず付き合ってみようとまで思った寛末の包容力が、ハッピーエンドに繋がったんじゃないかなぁ、と、3度目に読み返した時に思いました。 何度も読み返したくなるお話でした。 小冊子の申し込み期限に間に合わなくて残念です。 感涙・・・・・木原作品2作目で出逢ったのがこの本でした。BL作品って少女漫画っぽいのも多いけども木原作品って深いです。こと、「美しいこと」に関しては一般書籍に置いてあっても不思議ではないと思います。本当に人を好きになるって、その人の欠点とかちゃんと見えていても尚、惹かれて止まないそんな思いを丁寧に描かれてあります。ありがちなBL作品だと、受けの人はお肌つるつるで一線を越えるのが容易いのに・・・・この作品ではお肌がすべすべの松岡が髭男になってその髭が友人の域に留まる事に一役買ってたり、愛するのに姿形ではないという象徴的なものになってます。都合良く事の顛末が好転していったり事細かに状況で思いが伝わる様なBl作品って多いけども、この作品にはそういう甘い箇所が一切がありません。特に上巻で松岡が女装を止めようと思った矢先に、左遷される寛末の送別会に思わず女装姿で現れる松岡の下りとかも、どうして女装して現れたのも寛末にその事を話すでもなくそれが返って切なさを募ります。上巻の松岡目線の話とこの下巻の寛末目線と変えてあるのも良いです。松岡は仕事も周囲の状況判断も出来、何でもそつなく出来るからこそ見落としがちなとこが描かれていて、寛末は実直だけども周囲が見えてなかったり、けども男としてのプライドもあって余計に雁字搦めになってしまう苦悩も良いです。人を好きになるって素敵な部分だけでなく、狡さや恰好悪く足掻いてみたりするそういう人間臭さが作品に丁寧に描かれていて泣いてしまいました。同性同士のハードル高さもありますが、それよりも友人から一歩踏み出した恋愛感情を持つという過程がこの下巻の寛末目線で追って行くのがとても素晴しかったです。友達以上恋人未満の親友と恋人の境界線って一体何なのか?と問うてくれてます。これは、同性愛、異性愛関係なく普遍だと思います。相手の嫌な部分を知りつつ惹かれてしまう、どうしようもない切なさを思い知らされました。 出会えてよかった最高の作品この作品は私に再びBLの世界に引き寄せた作品です。 これをよんだあとは数日、頭から離れませんでした。そして最後の方を何回も何回も読み返しました。 受けのいつまでも報われない思いがつらくてかわいそうで…だからこそ、その思いが報われたときが最高に感動でした。 最後のラブラブはいままでのつらい思い(読者もね)を帳消しにしてくれます^^ 未読の方はぜひ読むことをおすすめします! |