ヘンリー・ダーガー 非現実の王国で

John M. MacGregor - 作品社 価格 ¥ 6,825
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ヘンリー・ダーガー 非現実の王国で

John M. MacGregor
作品社

価格(new/used): 6,825 円 / 4,800 円 より
発売日: (2000-05) アマゾン売上ランキング: 37270 位
大型本 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 3件

*ヘンリー・J・ダーガー ダーガーのココがすごい!*
*ヘンリー・J・ダーガー ダーガーのココがすごい!*
1「1万5千145ページという世界最長編級の物語を誰にも知られずに書き続けた」
ひとつの話でココまで長いともはやいやがらせ!?しかし読者を想定していない作品に対して苦情は無用。指輪物語も真っ青戦争模様!!1450万人の兵が押し寄せるってどうよ!?
2「度を越した子ども虐殺描写」
保育士のワタクシが、「ダーガーが好き」といおうものなら、PTAの要注意人物になること間違いなし。大人が子ども奴隷を虐殺しまくる話の絵が延々と続きます。子どもを虐殺する悪いグランデリニア軍を子ども奴隷解放を訴えるキリスト教徒が倒す?という勧善懲悪的な話のはずだが…。
3「表情と繰り返しの面白さ」
雑誌のトレースだから、大概はにこにこしているんだけど、驚いた顔とか苦痛の顔はなぞる原画がないもんだからダーガーオリジナルの顔になっているんだけど、それが時々突拍子のない劇的な変顔になっていて笑えます。同一の少女が10人ほど並んでいる不気味さは満点!写真やイラストをなぞってコラージュみたいに絵を作り上げるというテクニックも天才的だし、色使いも妙にかわいくって変な感じ。
そして、ダーガーのドキュメンタリー映画が公開されるんです!
あの絵が動きます!しかもナレーションはロリコン界のカリスマ、ダゴタ・ファニング!これはやりすぎだ!
これは誰にも見せるつもり無く描かれた世界
ヘンリー・ダーガー(米1921~1973)という人物は知的障害施設を16で出所、71歳まで病院の下働きを勤めた市井の人であり、いわゆるアウトサイダーアーチストの中でも不遇の人生を送ったといいます。ある日、写真家である彼の家主が、人知れず永年人知れず創作し続けていた作品群を発見します。それは何千頁にもわたる日記や記録。そして15巻・1万5千頁にもおよぶ非現実の王国を描いた絵画だったのです。それらは雑誌等からの写しを含めた子供たちを主役にした残酷な戦争の物語だったのです。まさに誰にも見せるつもりも無く描かれた孤独の作品群。他のレビュアーが指摘されてますが、世田谷美術館の展覧会で実物を観たのですが、薄っぺらな大きな紙に描かれた世界は危うくも異様であり、アニメを彷佛とさせる少女らが戦火に逃げまどう世界は、現代アートとして紹介されても違和感がありません。ヴィトンのデザインでも知られる現代美術作家・村上隆が現代美術にアニメのモチーフを持ち込みましたが、その昔こんな作品が人知れず描かれていたとは...闇に葬られず本当に良かった。認められず不遇のアーチストには希望と勇気をくれます。
図版がきれいで見やすいです
この日本語版の画集がとうとう出て、外国語が出来ない私にもやっと読めるようになりました。ほかの画集に収録されていない絵がたくさん載っています。かなり残酷なものもあります。

ダーガーの絵はとても大きく、紙がうすっぺらく、しかも両面に描かれているので本に載せるのは大変だろうと思うのですが、この本は私が持っている中では一番鮮やかで見やすいです。
ジョン・マクレガー氏の解説は、フランス語版のものとほぼ同じようです。
それにしても、収録されているのはほんの一部に変わりありません。全部見てみたいものです。