堕落論,白痴 (まんがで読破)

- イースト・プレス 価格 ¥ 580
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堕落論,白痴 (まんがで読破)


イースト・プレス

価格(new/used): 580 円 / 300 円 より
発売日: (2007-11) アマゾン売上ランキング: 3504 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 3.0 / 総数: 4件

ちょっとひどい
「白痴」も「堕落論」も<読破>というような分量ではないのですが、それなりに安吾を愛好する者としては、どう漫画化したのか気になって買ってしまいました。「白痴」はともかく「堕落論」は8,000字程度の評論ですから。

ご商売でしょうからネタをバラしたりはしませんが、いくら著作権切れだからといってもちょっとひどい改変が加えられています。「坂口安吾・作」なんてなってますが。「白痴」は脚色し過ぎだし、まあ元々フィクションですからそのへんは許容範囲内としても、「堕落論」に至っては、単にテクストをなぞるだけでは仕事した気にならなかったのか、噴飯物の設定と筋立てが加わっています。

どちらもごく短い作品ですから、興味のある人は原典にあたるべきでしょう。
1946年にこんな作品をよく書いた!
まさに現代版の小林よしのりのような内容である。
戦前の日本の美しさを虚しい美しさと言い表していて、前後のギブミーチョコレートや闇市、売春婦などの社会風刺を落ちるところまで落ちるのは人間だからしょうがないとしている。
マンガのタッチも小林よしのりに似ているため、とてもスムーズに楽しく読めた。
堕落論,白痴という題名からおもしろくなさそう先入観をもっていたが、実におもしろかった。
負の財産
安吾がみれるはずもない2000年以降の政治、日本について、約2ページにわたりぶった切る!
というどう考えてもネタ的な本。
随所に原作のねじまげがみれる。

安吾に限らず、どのコミックも最後は9、11とか政治とかが、なぜか描かれている。しかもサヨク的に。ネタなのか本気なのか? なんでラスコーリニコフが9、11の夢を見るんだ?
坂口安吾っておもしろいじゃないか!と見直した1冊
大学生の時に「堕落論」を読みましたが、あの頃は「堕落せよ」という
フレーズだけがただただ印象的で、その後12年、坂口安吾って
「人間ダラダラ生きましょう」と言ってる人だ、だらしない人だと
思っていました。

が、こうやって改めて読んでみると(マンガだけど)、坂口安吾は
けしてだらしない人ではないということが分かります。戦前・戦中を
通して、人間はどう生きるべきかを考え続けた人なのですね、きっと。
白痴で描かれる人間のリアルさもおもしろいです。
相当に人間を見ている人なのでしょう。

12年前に私が坂口安吾に理解できず、共感もできず、深入りも
しなかったのは、彼の書く文章がかなり主観的・観念的・抽象的
だったからだと思うのです。1946年に発表された原作に対して
時代背景も分からなかったし。けれどもこのマンガでは、
坂口安吾の言いたいことが戦争を全然知らない私たちにも
具体的にイメージできるものになっています。

彼は、政治的な体制がどうであれ、自分の好きなこと、自分の
欲しいことを明確にして生きていくことの大切さを説いている
ように思いました。その反面で欲するままに生きることの害悪
も警告しているようです。
だったら、どう生きたらいいのだろう、と思いますが、それが
たぶん人間の核であり、本質かなと思います。

もう一回原作を読んでみたら、本質にたどり着けるかもしれません。