巷説百物語 1 (1) (SPコミックス)

- リイド社 価格 ¥ 680
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巷説百物語 1 (1) (SPコミックス)


リイド社

価格(new/used): 680 円 / 183 円 より
発売日: (2008-03-28) アマゾン売上ランキング: -- 位
コミック / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 2件

御行奉為
◆第一話「小豆洗い」

 越後の難所・枝折峠。
 旅の僧・円海は、雨宿りの小屋で奇妙な一行と出会う。

 その中のおぎんという女が百物語として語った、
 山猫に化かされる哀れな花嫁の話に、
 なぜか平静ではいられない円海は…。


 〈京極堂〉シリーズが、謎を妖怪と名付けて祓い落とす、という趣向
 であるのに対し、本シリーズは、その完全な裏返しとなっています。

 真っ当な手段では対抗できない世の悪に対し、妖怪という神秘を
 演出することで裁きを与え「怪異(≒完全犯罪)」を創造していきます。



◆第三話「白蔵主」

 甲斐の国、夢山。
 狐釣りの弥作は、普賢和尚という僧に殺生の罪を
 戒められ、猟師を辞めたことをおぎんに告白する。

 しかし本当は、人には言えない、
 忌まわしい事情を抱えていた…。


 狐の妖かし「白蔵主」に重ねられていく人々の思惑と欲望―。

 「弥勒三千」と嘯く又市が、結末で思わず漏らす倫理観にも注目です。
本当に怖いのは生きている人間
原作が未読だったのですが、分厚い内容にひかれて購入しました。

話は唐突に展開され、読む人間がやや混乱を覚えつつも進めて行くと、
一気に散らばった謎が収束されていくという、面白い進行になって
います。
そのため、2話目3話目は理屈がわかって、苦痛に感じることなく
読めました。

この物語が教えているのは妖怪・もののけの怖さではなく、生きて
いる人間が一番怖いということ。
それをテーマにした作品は多いですが、もののけを悪用しようとする
人間をこらしめたり、もののけを利用して復讐したりと、一味違った
内容にしているところはさすがだと思いました。
そういう意味で「生きている人間が一番怖い」のでしょう。

キャラクターも実にクセのある人間たちばかりで魅力にあふれています。
又市さんのコロコロ変わる表情はとても面白かったです。
(第2話の野鉄砲にて)
絵も内容にそったものだと思いますし、これは思い切って買って
よかったなぁと思いました。

ちなみにカバーはトレーシングペーパーで、面白い作りになって
いると思います。
厚さの割に価格が高くないのもいいと思いました。
京極作品と言えば京極堂シリーズしか読んだことのない自分ですが、
これは原作も面白そうですね。
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