風雲児たち (6) (SPコミックス)

- リイド社 価格 ¥ 680
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風雲児たち (6) (SPコミックス)


リイド社

価格(new/used): 680 円 / 365 円 より
発売日: (2002-09-30) アマゾン売上ランキング: -- 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 3件

桁の違い過ぎた天才の悲劇
前の巻で、その桁外れの天才ぶりを見せ付けた平賀源内。
この巻でもさらにその天才ぶりを見せつけるが、
彼の本当の才能を理解するのは、
江戸時代の人々にとってはかなり無理な話だった。
自分の才能と周囲の無理解との差を嘆きつつ、
突発的な傷害事件をおこして捉えられ、ついには獄死してしまう。

源内に関しては暗いエピソードが続くが、
私が20年前に最初にこのマンガを読んで以来、
ずっと心に残っていたシーンをひとつ紹介しよう。

かの「エレキテル」を造りあげた源内は、
時の老中にして彼の理解者、田沼意次にエレキテルを見せる。
田沼は「何か役に立つのであろうな?」と質問するが、
源内の頭に現代の電化製品がふとよぎるものの(もちろんこれはマンガでの創作)、
何の役に立つのか全く答えられないのだ。

当時理系の大学生だった私にとってこのシーンは、
「その時点では役に立ちそうもないことを研究することの重要さ」
を教えてくれるものだった。
残念ながら源内のエレキの研究は止まってしまったが、
欧米で電気の研究をしていた物理学者達は、
それが後に我々の生活に役に立つことなど考えなかっただろう。
もちろん彼らの研究のおかげで、私たちの今の生活があるのだが。

それにしても、もし江戸時代の日本が鎖国をせずに、
源内がヨーロッパの文化にもっと自由に触れていればと思う。
彼の名声を世界史に残せるくらいの才能はあったのではないかと。
さらば源内
 奇才平賀源内。あまりにも早すぎた才能は時代との齟齬をますます深くし、世紀の発明エレキテルも単なる見世物以上の評価はなされない。絶望した彼は刃傷沙汰をおこして伝馬町へ送られる・・。

 蘭学は黎明期から大槻玄沢ら次世代の登場へと歩を進め、長崎の町で大捕物した林子平は、オランダ人との交流から「海国兵談」の構想を得る。

 第十二章「さらば源内」が素晴らしい。源内の死後、堰を切ったように畳み掛ける不幸。しかし、それでも時代は動いていく。土曜の丑や竹とんぼ。源内の残した遺産は確実にその後の時代の礎となっていったのだ。
人は死にゆく
 平賀源内死亡や、田沼意知謀殺、田沼意次失脚といった、
薄暗い時代に突入。ギャグ漫画のなのに小田野武助が死ぬ所では
マジに泣きそうになりました。
あと戦後、経済学的に田沼意次の評価が改善したあとも、
しっかりと描かれる事のなかった田沼の改革が
しっかり描かれている事もあり、楽しんだかはともかく、
星は5つ。みんなに読んで欲しい。