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深泥丘奇談 (幽BOOKS)
綾辻行人
メディアファクトリー
価格(new/used):
1,659 円 /
780 円 より
発売日:
(2008-02-27)
アマゾン売上ランキング:
48254 位 ハードカバー / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0
/ 総数: 3件
浮世離れ
綾辻さんの作品は本格ミステリであっても現実離れした
幻想的な雰囲気を醸し出しているが、本作ではそれがさらに濃密になっている。
リアリストには向かない作品ですが、フィクションの世界から抜け出して
幻想的な世界に飛び込みたい人にはお薦めの一冊です。
本格ミステリと違い、『謎は謎のまま』終わってしまいますが、
それに納得できるかどうかで評価は大きく変わると思います。
私はこの世界にどっぷりハマれたので満点です!
こういう綾辻も良い
いわゆるホラー小説とはまた味わいの違う、作者初の怪談集ということだが、
思っていた以上の完成度の高さに驚いた。
こういう綾辻も良い、というか、もしかしてこっちが本領だったりするのだろうか?
短篇ひとつひとつが読みやすく、それでいて独特の余韻を残すものばかり。
怖い話、凄惨な場面もあるくせに、
どこか淡々・飄々としている語り口のせいで、そこに妙な滑稽味がにじみでてくる。
それらを続けて読むことで、全体が不思議なリアリティをもって、
えもいわれぬ「奇妙な世界」が立ち上がってくるのだ――。
こういう味の連作集、最近ではなかなか他に類を見ない気もした。
とにかく完成度の高い作品集であることは間違いない。
この本をどんなふうに愉しむことができるか、それは読者次第だろう。
祖父江慎の装幀の素晴らしさも加わって、
文句なしの星五つ、です。
最後まで…
明らかに超常的で悪夢のような出来事なのに、
主人公は「ーーような気がする」と、呟く。
自分の感覚、記憶さえも確かではない、曖昧模糊とした恐怖の世界。
雰囲気は悪くない。
暗うつで、朦朧。
内田百けんや、漱石の『夢十夜』に通じる味わいがある。
しかし、おぞましい怪異や、暗示される秘密、その恐怖ついて
最後までなにもはっきりしたことは提示されない。
何も解き明かされないまま、謎が謎のままで終わる事で、
読み終えた後に、静かな衝撃を残す小説もある。
だが、この小説は、全てが「おもわせぶり」であり、「かたすかし」であった。
恐怖の設定も、どこかで見たり読んだりしたイメージが多い。
ある短編は、過去の忌まわしい思い出のイメージでさんざん引っ張っておいて、
最後はショートショートみたいな「ひと言」オチで終わり。
正直、呆れた。
まったく代価に見合っていない本。
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