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ゴーゴーバーの経営人類学―バンコク中心部... |
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ゴーゴーバーの経営人類学―バンコク中心部におけるセックスツーリズムに関する微視的研究めこん 価格(new/used): 2,730 円 / 2,300 円 より 発売日: (2004-01) アマゾン売上ランキング: 187302 位 単行本 / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 6件 むしろ文学的な観察。本書はタイのセックスツーリズムにおける優れたガイドブックたりえる。しかしそれは単に本書がゴーゴーバーについて詳細に調査し、その成果を記録してあるからではない。それのみならず、バーガールたちの様々な生き様、客との関係を記述し、著者の操るペンが更にバーガールのこころのあやにまで届いているから、本書は優れた人間観察になっている。であるからもちろん本書はバンコクの風俗観光ガイドにもなるが、それだけの本としてこの一冊を扱うのはもったいない。もっと普遍的な、自ら身を飾り夜の享楽に耽ろうとする女の、そしてそれに群がる男たちの心理を知ろうとする人に最適な書である。風俗店経営者にとって大きな経営学的参考も得られるだろうが、それは人類学的な分厚い記述も本書は兼ね備えているからである。しかしなによりこの本は、日本語で書かれた21世紀最初の花柳文学といってよい。著者をこの本で単に風俗マニアであるかのように評するのは間違いであろう。むしろ広く人間性全般に対し興味を持っているように思える著者の、全く違った分野での活躍にも期待したい。 新しい切り口・タイフリークの、特に男性は一度読まれることをお勧めする。 客観的/論理的にタイのGoGoBarガールを分析しているところは タイクリークの男性が経験のある状況であったり、経験するであろう 状況とおもわれるので、彼女たちの行動を彼女たちの価値観で 判断するための素地となると思われる。 著者が文化人類学の研究者であるため、難解な説明文もおおいが 学者以外の方でも読みこなせると思います。 またタイ貧困層(外国人と接する機会の多いタイ人)の人々の 超画期的な描写と分析!ゴーゴーバーの経営というよりは、そこで働く女性とそのお客たちについての本。むちゃくちゃくわしいので、これを読めばゴーゴーバー博士になれます。ただ、作者はゴーゴーバーそのものがどうというよりも、それを題材に経済や経営人類学の話がしたかったんでしょうね。だからでしょう、すごくアカデミックに論じてあります。でも文章は丁寧で読みやすいし、経済学の引用とかは注に回すとか工夫もしてある。内容は文句なしにおもしろいです。バーガールという仕事は、すごくたくさんの要素を抱えた複雑なものなんだということ。その全貌が、経済行為という観点からうまくまとめられています。お金儲けという点において、女性たちがいかにいろんなことを考えて戦略的に立ち回っているか。でも感情とか恋愛とか、お金以外のことがいかに絡んできてしまうのか。加えて、お客となる男性側の心理と行動についても考察されています。女性のセックスワークに関して、こういう視点からの、しかもこれだけ詳細な分析って、世界中探しても他にはないと思います。分析自体も良いですが、実際の事例がたくさん出てくるのが好き。えー?って感じの話が多いです。日本人男性バカすぎ。私としてはいろんな意味でいい勉強になったし、楽しめました。バーガールたちの女としてのしたたかさと弱さがよくわかるので、むしろ女性の方が興味深く読めるかもです。 取り組みに拍手まず、私のスタンス。 4年タイに通い、PのKという店の娘にはまり、現地で結婚し、送金し、今はそれとなく暮らしている私という前提で以下の評はお読みいただきたい。 こんな私からみて、 このようなテーマをまじめに書くにあたり「3.」は非常に重要な記号であろう。 さて、タイのゴーゴーというひとつの業態を取り上げ、親密産業としての関係性の分析、その重点の論理展開には、一応納得できるし、よく勉強していると思う。しかし、親密性産業の分析から普遍化すべき要素は、タイのゴーゴーバーの業態からだけか?と思う。 本番が出来ない、日本のファッションマッサージなどの風俗で本番に持ち込む「もてぃべーしょんと関係性」はかなり親密性産業の分析として、学ぶべき点もあると思うが。 また、確かに「個人事業主」としてのゴーゴー娘の裁量は高いが、スクムの立ちんぼ MPだって「終わったあと部屋へ行っていい?」というお誘いがあるタイにおいて、親密性産業のテーマとして「ゴーゴー」のみを取り上げたその論拠と根拠がどうも不明確である。 これは推測だが。著者の個人的にはまったゴーゴーへの自己正当化と自分探しの匂いが強くする。研究のモティベーションとして、それは否定しない。そして女買いを正当化するには、ここまでの理論武装をするか、という行為にも敬意を表する。 しかし。人類学というキーワードを出すなら、なぜタイの風俗における女性は、こうも程度の差はあれ、親密なのか?という問題意識こそが、もっとも重要課題だと個人的に思う。 産業と業界、マーケティングのフレームを多用しているが、「ではなぜタイの風俗、女性が?」という個人的な疑問へは何の回答もなかった。 親密性産業の分析には「人種、民族、国民、心理」などの要素の分析も踏まえないと本質的な整理は無理ではないか?と改めて感じた。 そこを乗り越える分析と考えを提示する意欲を持てたという意味で、改めて、著者の行為に対して、感謝と喝采を送りたい 画期的な本バンコクのゴーゴーバーをとりまく、様々な(欲望も含めた)人間の姿を、2000時間以上に及ぶ綿密なフィールドワークと、経営学・経済学(著者はMBAももっているらしい)・人類学の深い知識に基づき、鋭利に描ききる。ホモ・エコノミクスを越えた、欲望と合理性の複雑な混交としての革新的な人間像を提示する恐るべき本であると同時に、人類学の新たな可能性を拓いた画期的な本だと思う。 著者が「あとがき」で書いているように、この手のテーマを扱うことは、頭ごなしの批判に遭いやすい。最初についている写真なども、ある種のとっつきにくさを与えているかもしれない。しかし、いったん読んでみれば、決して容易く批判できる本ではないことが分かるはずだ。 ケーススタディもかなり興味深い。それだけ読んでも十分楽しめるだろう。しかし評者にとっては、バザール経済論の新たな読み直しや著者の提出するオクシモロニック・ワークなどの概念がとくに興味深かった。 |