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ネットカフェ難民と貧困ニッポン (日テレ... |
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ネットカフェ難民と貧困ニッポン (日テレノンフィクション 1)日本テレビ放送網 価格(new/used): 1,000 円 / 594 円 より 発売日: (2007-12) アマゾン売上ランキング: 9180 位 単行本 / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 3件 渾身のルポ作品とにかく,衝撃的な内容である。そして,一般的な言い方で失礼だが,これがルポ・真実なのだ,と言うこと。単に派遣社員だからと大家から追い出される・・・正社員という保護がなくなっただけで。一度「家」を失う・定住所を持たないことの恐ろしさ・負のスパイラルをこれでもかというくらい,事例で示している。若いからと生活保護や役所からも門前払い(申請書類も渡さないのは違法であるらしい)私たちと彼らとの差は,はっきり言って紙一枚の薄さもない。特に労働(仕事)でカラダや精神を壊し始めている人々,頼れる家族のない人々にとっては!! なぜこんな社会になったのかは,本書にも触れられているが,まず国民一人一人が日本社会について,今,真剣に考えなくてはいけない。「先生」とよばれる人々に薦める本である。実態を是非知って欲しい。。(学校現場が派遣会社に生徒を就職させ,「進路率」という数字をあげることに一役買っている事例も事実あるのだ) これまでの,学術論的な本とは違う。ルポルタージュという真実を伝える「力」を読者に訴える本である。「本人のやる気がどうのこう・・・」と御託を並べる前に,現状を知るにはとてもよい本だと思う。 あの衝撃的ドキュメンタリーの舞台裏本書は「ネットカフェ難民」という言葉を生み出した著者が、テレビでは伝えきれなかった舞台裏を記した手記であり、最底辺に位置する人々の現実が克明に描写されたドキュメンタリー作品でもある。一般に、裕福で両親も健在という恵まれた環境にある人は、「住所も定職もなく、ネットカフェで寝泊まりしている人がいる」などという話を聞くと、「それは偏に本人の努力が足りないからで、自業自得ではないか?」と、深く考えずに口にすることが多い。しかし現在の日本の社会では、保証人がいなければアパートを借りることもできず、住所が無ければマトモな職にも就けないというのが現実だ。もし何らかの事情によって親族の支援を受けられなければ、誰もがネットカフェ難民になり得るし、一度その状況に陥れば、そこから抜け出すことは容易ではない。そうした社会的な病理を、本書は実例を挙げながら具体的に指摘している。また、ドキュメンタリー放送後の追跡取材についても、かなりのページ数を割いて記されているので、興味のある人はご一読されたい。 恐るべき派遣労働の実態とメカニズム衝撃的な本である。 日雇い派遣という、極めて不安定でしかも安い給料で働かざるを得ない境遇に追い込まれた人々。派遣会社の都合のいいように使い捨てられる。 前途有望な若者が肉体も精神もぼろぼろにされる働き方に強い危機感と激しい怒りを感じさせられる。 しかし、このような社会を作り出した原因が比較的はっきりしており、対策が取りやすいことが救いだ。 ひとつには産業界の要請を受けて1999年に改正された労働者派遣法だ。 1986年に制定され、それまでは専門性の高い分野に限られていたものが原則自由化された。これによって単純な肉体労働の日雇い派遣が解禁された。しかしこの働き方は、実は戦後間もなく制定された職業安定法と労働基準法によって禁止された、中間搾取を伴う労働者供給事業そのものなのだ。 もうひとつの原因は、法律根拠に、3割を越える異常に高い中間マージンを取って急成長した派遣会社のあり方である。グッドウィルとフルキャストだけで市場の7割を占めるが、いずれも利益至上主義であり、労働者からの搾取を推奨するような体質になっている 企業倫理をなくしたこういった企業が派遣労働者の貧困を助長している。 その他にも、日雇い派遣に陥りやすい条件や派遣労働組組合の活動の様子などが取り上げられており、派遣労働の実態が手に取るように分かるすばらしい本である。文章や本の構成も非常に整理されていて読みやすい。 すべての国民、そしてすべての政治家がこの本を読み、国家の根幹にかかわる部分の危機的状況を把握して欲しいと思う。 |