世界の果てで待っていて ~天使の傷跡~ ...

雪舟薫 - 大洋図書 価格 ¥ 903
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世界の果てで待っていて ~天使の傷跡~ (SHYノベルス138)

雪舟薫
大洋図書

価格(new/used): 903 円 / 500 円 より
発売日: (2005-09-10) アマゾン売上ランキング: 86036 位
新書 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 11件

期待していたのですが・・・
レビューの評価も良いし、挿絵も素敵なので購入しました。
雰囲気はいいと思うのですが、透さんの非常識な大人ぶりが
気になってメインカップルに浸れませんでした。
あと、成功報酬のみの調査会社ってボランティアみたい・・・。
1冊まるまるプロローグのような印象で、期待していただけに
残念でした。
抒情派
一言で言えば抒情派探偵小説ですか。
とにかく美しい本です。文章も、挿絵も登場人物も。
女にもてる探偵に、美貌の刑事、双子の美少年、朴訥な画家、ついでに美少女、美人のお母さん。
澪子ちゃんは可愛いですね!酒のつまみにカレーってところが堪らないです。BL美少女NO.1かも。
ボーイズラブとは言えないけれど
こんなに人の情を細やかに描いてるお話は久しぶりです。心に深く深く残るお話です。
続編が出るようですが、いま最高にそれが待ち遠しい作品です。
世界の果てまで共に在ろうとする絆
高遠琉加さんは初めて読んだのですが、雪舟 薫さんと相俟って独特の世界観を創り上げている、完成度の高い作品だなと思いました。

人の心というのはそれほど単純には出来ておらず、現実には物理的にも精神的にも隔たりだらけの世界で、その狭間で相手のこと慮り、揺れ動くのが愛というカタチだったりもします。それが真実だとか虚構だとかは別にして。そういう愛のカタチもあったりします。

この作品はそういうメンタル面を丁寧に掬い上げている作品だなーと思いました。揺れ動く心情の象徴として藤の花が使われ、自分を呑み込もうとする闇を必死に自制している、本能の赴くままに破滅へと自分も相手も導かない、例え恋愛というカタチで結ばれなくても、世界の果てに死が待っていたとしても、その時まで共に在ろうとする絆が描かれているなと思いました。

こんな作品が本屋さんの傍らでひっそりと誰かの手が差し伸べられるのを待っていると思うと、それだけで嬉しい気持ちになるのです。
低温火傷のように
雪舟薫氏の挿絵が目当てで購入しました。正直「雪舟薫の挿絵が見れればいいや」くらいの気持ちで。
昨今ここまでデカくなったいわゆるボーイズラブ市場。出回る数が多くなれば粗悪品も多数。(失礼)その中で(あくまでも自分にとっての)良質なものを探し出すのは至難の業。設定こそ手を変え品を変えてはきているけれど、パターンが読めてしまう作品群に多少うんざりとしていた時に出会ったのがこの作品。触れなくても、Hしなくても(一回あるますが)、熱い愛の告白なんかなくとも思いは語れるのだと、こんなに思いが溢れるものが出来るのだと、こんな作品があったのだと、それこそ神様に感謝したくなるくらい嬉しい感動でした。
読後、じわじわとじっくり焼かれた低温火傷のように心に効いてきます。
みんながみんな全て良い作品だとは言いませんが、高遠琉加はすごいです。