棋神―中野英伴写真集

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棋神―中野英伴写真集


東京新聞出版局

価格(new/used): 2,800 円 / 2,089 円 より
発売日: (2007-10-24) アマゾン売上ランキング: 125575 位
大型本 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 2件

お宝版の写真集
昭和50年の第34期名人戦から、各タイトル戦、優勝棋戦を撮影し続けてきた中野英伴さんの重厚な写真集。棋士の清々しい凛とした姿勢にうたれる。「風姿」というものが確かにここにある。難局を読む表情、競り合いの緊張、勝負がついたところでの一瞬の弛緩、対極後の談笑、封じ手を記入する一こま、どの写真も選りすぐりの場面である。羽生善治、谷川浩司、佐藤康光、森内俊之、郷田真隆、森下卓、屋敷伸之、島朗まなどの若手、故升田幸三、故大山康晴などの古豪、他に中原誠、加藤一二三、米長邦雄、等々。文章は大崎善生さん。勝者を讃えつつ、「敗者の美。それこそが長い年月をかけて将棋会が積み上げてきた誇りといえるのではないだろうか」と書く。そして、英伴さんの写真との関わりで、この写真家がかつて舞台の役者の撮影がなかなかうまくいかなった時に、師匠の木村伊兵衛に写真は「耳で撮れ」、すなわち「耳を澄まして台詞を聞き、次の動きを察知し予測せよ」と指南されたというエピソードに共感し、またこの写真家の「まわっている光」に対する感性に注目している。小説家を目指しながら叶わず、次に将棋の世界に没頭したが中途半端に終わったが、「将棋世界」の編集長として大成した人らしい、眼のつけどころである。将棋ができなくとも、間違いなく「お宝」になる写真集。
将棋界の宝物
米長さんが書かれているように、この本は将棋界の宝物だと思う。
写真はすべて白黒だが、対局に没頭している緊張感がよりリアルに映し出されていると感じた。
将棋ファンは各棋士の個性の違いを改めて確認することができるだろう。
また、5編ほど織り込まれている大崎氏の文章では、将棋や中野氏のことが触れられている。したがって、将棋をよく知らない方も、将棋の世界に引き込まれていく感覚を味わえる。
この大きさ、このページ数から考えると、もう少し高くてもよいのではないか、と思った。