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自分探しが止まらない (ソフトバンク新書 64)


ソフトバンククリエイティブ

価格(new/used): 735 円 / 200 円 より
発売日: (2008-02-16) アマゾン売上ランキング: 18141 位
新書 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 3.0 / 総数: 17件

「自分探し」の落とし穴に転落しかかっているあなたへ
「自分探し」というものが、自己啓発と同じく一種のドラッグ、あるいは宗教的なものとして作用している現状を指摘しています。また「自分探し」の落とし穴に一度転落すると、そこからはなかなか抜け出せなくなってしまう点も強調しています。

「自分探し」の落とし穴に転落しかかっている方は、転落する前にぜひご一読されることをお勧めします。
自分探し真っ最中の人には理解できないかもしれないけど
著者より少し若いけれど、ほぼ同世代(むしろ就職氷河期の度合いはより酷く
なっていた世代)の私には非常に共感するところがあった。
アジアの貧乏旅行もベタにやってしまったし、いまだに「自分を磨く」習い事に
いそしんでしまう、そんな自分も「自分探しがとまらない」人の一人だと自覚を
しながらも読んだ。中田選手の「自分探し」に「さむい」と反応しながらも。

上の世代の「自分探し」にはあきれるけれども、自分のやっていることも
形の違う「自分探し」とみなされそうだという葛藤。

大学時代からのモラトリアムが本来だったら就職している年齢でも続いている
「自分探し」世代。著者自身が卒業後一度も会社員的なポジションは経験していないと
いう。自分自身も似たような立場にいる人間による自分探し批判論。

「ニートなんて甘え」「それでやっていけるからニートになってるんだから
親がもっと冷たく斬り捨てないと」というワイドショーのコメンテーター的意見ではなく
彼らを取り巻く「なぜ引きこもりや外こもりしかできないのか」という状況を
解説し、その上で「自分探しビジネス」「自己啓発という宗教」を正面から批判する。

30代半ばになり、自分も一通り通り過ぎてきたからこその批判。是非これは
青臭い情熱に肉体も精神も取り囲まれている学生さん(や、その頃の気持ちからいまひとつ
抜けきれない人)に読んでもらいたい。そしてわかった上で人生を踏み外さない程度に
「自分を探して」もらいたい、と思う。

しかし、情熱の渦中にある人には著者の気持ちは届かないだろうな。
「理由をつけたがって行動をしない大人にはなりたくない!」的な見方をされて
しまうのだろうな。本当に読んで欲しい人に届かなそうなのが残念。
流行の「俗流若者論」に、「自分探し」ってネタを流し込んで「一著」挙がり
 『ケータイ小説的。』が面白かったので、同じ著者のこの本を遡って読んでみたのだが、その前に後藤和智の『おまえが若者を語るな!』を読んじゃったせいで、いろいろ気になる点が多くて乗り切れなかった……と言うか、たぶん後藤本を読んでなくても、論証にかなり難があると感じたと思う。
 あとがきで著者は、「本書が生まれた経緯」に触れていて、「当初の企画は、終身雇用や会社中心主義が崩壊した社会における、新しい労働スタイルを取材して歩き、まとめてみるというものだった」と述べている。いかにもライターさん的な、安易なスタート。だから当然、「その企画は途中で行き詰った。現代の新しい労働スタイルなど、あまりに現実味がなかったのだ」…そうだろうナー。
 「そこで、もっと現実的な方向に企画を変更した。終身雇用や会社中心主義が崩壊し、就職状況が悪化した中で自分探しに迷い出した団塊ジュニア世代の滑稽な姿をまとめてみようというものだった」……なんか、この新書シリーズの志の低さが窺えるような、やっぱり安易で不純なスタートじゃない? 著者と編集者が、「こういうハナシって、イケそうじゃない?」「ソレ、ソレ、ソレで行こう!」みたいな打ち合わせをしている舞台裏が透けて見えるような……「こんな若者には、もううんざり」っていう帯のキャッチも、ヤな感じ。
 ただ、それでも本書が辛うじて読ませる内容になっているのは、おそらく次の1行に理由がある。「自分探しに迷う若者の姿であれば、目の前にいくらでも転がっていた。いや、鏡を見ればそれで済んだ」。つまりこの本は、著者の自分語りであるワケだ、ウン。
 ま、習作ということで。
博物的な興味でしかない
本質的な思索とかではぜんぜんなくて、
単に事象の羅列でしかない。
ここで述べられているようなことはだいたいみんな知っていると思います。

さらに問題なのは、社会環境の視点が欠けていて
現代の若者の精神になにか問題があるかのような書き方になってしまっていること。

「自分探し」的な現象はバブル経済の崩壊によって、
若者の雇用が激減したことが最大の理由であるはずなのに一切そういう指摘がない。
精神にすべてを求める姿勢は納得いきません。
フェアではない。
百歩譲っても科学的ではないと思います。
昔からあった自分探しが何か変に先鋭化している
自分探しは大昔からあった。たとえば「人はパンのみにて生きるにあらず」という聖書の言葉は有名だ。
でも、本書を読んで分かったのは、最近の自分探しは何か変だということだ。
宮台真司的に言うと、人間がタコツボ化したことで、自分探しもオタク化しているのではないか。つまり、「自分探し」が特化して、偏差値的な感じで行われているということだ。いろいろな経験を経て初めて「自己」が確立されていくというプロセスが大事なのに、いきなり高得点を狙う感じだ。
したがって、自分探しを商売のネタにする中田某など最低である。サッカーという「自分」がありながら、それを辞めて旅に出るなんて、カズを見習えよ、と言いたい。