立食いソバ1杯が1000円になる日 (宝...

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立食いソバ1杯が1000円になる日 (宝島社新書 272) (宝島社新書 272)


宝島社

価格(new/used): 680 円 / 99 円 より
発売日: (2008-04-09) アマゾン売上ランキング: 85743 位
新書 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 4件

門倉貴史バブル?
門倉氏はBRICs専門家なのだが、このところワーキングプアや本書のような経済書の出版が非常に多い。失礼ながら門倉貴史バブルかと思うほどに感じる。

ただ、この方は平易な著述を心掛けておられるので、どの著者も読者の共感を得やすいのだろう。
今読むべき本
いつものように具体的な数字を用いて、今回は日本の食料事情をわかりやすく解説してくれています。「2008年3月のブラジル発展工業対外貿易部のデータ」といった最新の資料まで掲載されています。それだけに「今」を理解するには最適な本で、1年もたてば古くなってしまうと思います。実際、著者もそのことは意識されているようで「今年の1月」などといった記述も見受けられました。
新聞等で知っている断片的な情報を、具体的な事例で裏打ちしてまとめ、日本の農業と経済の状況を理解させてくれる、今読むべき本です。
越後屋と悪代官のお芝居が読み取れる
この種の本を読むとどの場合も、いかに「越後屋」(=地方選出の族議員)と「悪代官」(=中央官僚)の悪党が、対象者(この場合なら国内農業従事者)を守るという“大義名分”のもと、自給率をないがしろにしてきたかが分かる。(アメリカのごり押しも大きいが…)

よく聞く「地元財界」という、分けのわからぬ不逞の輩が、要りもしない新幹線や高速道路“工事”を誘致し、(中央役人は自省縄張りのために誘致させ)、ここまで高額の国の借金を増やしてきたかにも想いをやれる。

時あたかも「後期高齢者医療保険」で、“無言の”若者たちが狙われている。もうこれ以上、むしり取られないために、ニッポン国の後継者たる若人に読んでもらいたい本である。
スタグフレーションの足音
アメリカでは、チャイナフリーの運動が広がっている。
日本でも、ギョーザ事件をきっかけに、中国食品離れが顕著だ。
しかし、食料自給率が138%のアメリカと、39%の日本では、全く事情が異なる。
中国産食品の輸入を全面的にストップしたら、日本ではどういうことがおきるのか。
そのシュミレーションの結果が「立ち食いソバ1杯が1000円」だ。

世界の食料の需給バランスの変化、途上国の発展と嗜好の高級化、進まない日本と
諸外国のFTA(自由貿易協定)やEPA(経済連携協定)。
著者は「食品の争奪戦から日本は落ちこぼれつつある」という。

確かに、身近な食料品の多くのものが値上がりしている。
今日(4/19)の経済新聞の一面では、米の国際価格の急騰が報じられていた。
スタグフレーション(不況下の物価高)は、すでに始まっているのかもしれない。

門倉氏は、むやみに危機感をあおる経済学者ではないが、この本では、日本政府の政策
および日本人の国際感覚を、かなり強く批判している。
門倉氏の警鐘に、耳を傾けるべき時代がきているように思う。
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