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サブプライム後に何が起きているのか (宝島社新書 270) (宝島社新書 270)宝島社 価格(new/used): 680 円 / 480 円 より 発売日: (2008-04-09) アマゾン売上ランキング: 3358 位 新書 / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 17件 前著よりサブプライム問題に深くつっこんでいるサブプライム問題が発生したあとにおこった,金融商品の格付けに疑問がもたれたこと,レバレッジをつかって資金をふやす方法に疑問がもたれて資金があつめにくくなったこと,欧米での資金調達ができなくなったためにアジアや中東に有利な条件をしめして資金調達せざるをえなくなったことなどが書かれている.前著「サブプライム問題とは何か」では解説されていなかった,証券化でつかわれた「優先劣後構造」という金融技術なども丁寧に解説されている.今後,アメリカのやくわりが中国によってとってかわられるのか,日本はどうなるのか,などについても論じられている.前著との重複はよくおさえられているので,あわせて読むとよいだろう. 繰り返され、増幅されるモラルハザード前著「サブプライム問題とは何か」に続き、分かりやすく現在起きている問題の本質を開設し、金融を中心とした経済の今後を描いています。 前著に引き続き、経済の素人(大学生から社会人1-2年生を想定しているとか)が読んでも分かりやすいように解説されており、非常に読みやすい。金融のプロであるはずの銀行・証券会社・モノライン保険会社等が、「レバレッジ」や「証券化」という打ち出の小槌を手にしたが故に陥った、「楽をして、効率的に儲けよう」とするが故の、モラルハザードがどのようなものであったのかがよく分かります。 2006年前半まではかつてない好況を享受していた世界経済が暗転し、今も底が見えない恐怖。好況時には、調子にのって、「赤信号をみんなで大手を振って渡っていた」人たちが、一斉にあらゆるリスクに背を向ける極端な方向転換。レバレッジという「てこの原理」があるがゆえに、ちょっとしたきっかけが、世界経済を反転させてしまうほどのインパクトを持つ、怖い世界。もともと極端に振れやすい人間の心理が、金融技術の発達によってさらに増幅されてしまう不安定さが現代金融の特徴なのでしょうか。 本書では、前作以上に、ポスト・パクスアメリカーナの世界経済の予測に力を入れています。影響力を増してきたSWF。イスラムの厳格な教義に根差すイスラム金融。共産主義という枠の中で工夫を重ね、膨大な生産力と内需を武器に世界中に経済覇権を広げようとしている中国の姿など、アメリカの次、を考えるためのヒントが詰まっています。 字も大きめで通勤時などにもさらっと読め、しかも、現代金融が抱えるのリスクの本質がわかる本。前作ともどもお勧めです。 テレビのコメンテータ的というか著者の本はこの続編から読んでだせいか、他の方の指摘に反して、サブプライム問題を理解するには不十分ではないかと思います。 著者も不正確を恐れず書いたとあるように説明を簡略化省略しすぎてる。もっと正確なことを知りたいなら他の本にあたるべき。 出典もほとんど明らかにしていないのである部分が著者の感想・思いなのか展望なのか客観的な取材の結果なのか、なんなのかよくわからない。 後半は覇権国がどうなるかとか、、予想みたいなことにならざるをえないし、日本がこれからどうあるべきかとか、手を広げすぎ!と思ってしまった。 著者の見立て、展望大いに語るという本 多数の方の評価が高かったので期待しすぎてたのもあるかも。 わかりやすい理由を3つ考えました。第一弾の読みやすさを踏襲しながら、ややレベルアップか?それでいてネタのかぶりもなく新鮮。なぜ読みやすくて面白いのか考えた。 1)新聞記事、Webを中心とした徹底的な事実の収集。理論、理屈の抽象的な話でなく、新聞ネタが多いので、読みやすい。また表・グラフ・チャートも多く、読んでいてあきない。また春山さんが自ら収集したデータに基づき、ご自分で図表をわかりやすく作成していることも読みやすくしています。 2)足でかせいだ実体験に基づく事実・データ収集。金融・経済関係の評論家によくあることだが、お話を直接お伺いするとよくわかるのだが、メディアにでてくると、とくに新聞など発言が残るものになると言葉遣いが慎重で、なにを言っているか聞いていてよくわからない、退屈だということがありますよね。春山さんはWebや新聞、雑誌などで情報を集めながら、実際にアラビン・トフラー氏の講演会に行ったり、とあるセミナーで隣の携帯電話の会話(証券化商品の売買の実態)など臨場感あふれるエピソードがあり、わかりやすいです。春山さんとは一度Web2.0のセミナーでもお会いしましたが、ご多忙にもかかわらず直接会場に足を運ばれ、相手の話をきちんと聞かれる姿勢には頭が下がります。新聞記者顔負けです。 3)実際のサラリーマンとしての裏情報が入っている。みずほファイナンシャルグループがサブプライムの被害が大きかったのは「カリヨン証券から証券化ビジネスをチームごとヘッドハンティングしていたからだ。」とか、サブプライムとは関係ない優秀なモルガンスタンレーの知人の方が解雇された、とか業界の人にしかわからないネタが入っていて、得した気分になれる。 ともかく、第4章モノラインの説明のわかりやすさは感動ですよ。 サブプライムローン問題を軸に、世界経済の大きな潮流の変化をわかりやすく解説「20世紀は、グローバリゼーションが経済、企業を変えた。21世紀は、グローバリゼーションが政治のリーダーシップのあり方を変えるだろう」。 本書では、サブプライムローンについての説明に多くを割いている。その解説は、新聞や雑誌だけでは断片的にしかわからなかったことを、背景からしっかり解き明かしてくれていてとてもわかりやすい。だが、本書を薦める一番の理由は、それだけではない。さらに筆者は、サブプライムローン問題を軸に、複雑な経済構造の変化や問題点を解説しながら、世界経済の大きな潮流と現在進んでいる変化について、わかりやすく読者に示してくれる。コンパクトな見た目以上に、優れた著作である。 「外圧にいわれるままに、自由化を実施した日本の金融自由化が何をもたらしたか。中国は、日本の失われた13年に学んだのだ」。お金の流れという視点からみた中国の動向に関する分析と解説は明快で説得力がある。また、日本人にはもうひとつまだ具体像が理解しにくい、肥大化するイスラム金融の解説とそれが世界経済に及ぼしつつある影響についても丁寧に説明してくれている。当然、日本の将来にも客観的な比較分析を行い、その将来についての提言を行っている。 世界経済の将来については、いろいろな仮説が可能であり、著者の考えだけをそのまま全面的に受け入れる必要はない。規模を拡大するEUについてはほとんど論じられていないし、中国と中東の扱いに比べて他の資源大国(ロシア、ブラジル、カナダ、オーストラリア)についての言及が少ない。食糧問題や資源の争奪戦が将来の世界経済の動向に及ぼす影響についてはあまり考えられていない。そもそも自由を知っている国の人たちが、経済力だけで中国やイスラム圏の覇権に従うということは考えられない。著者が歴史上の例として挙げているローマ帝国も、イギリスも、アメリカも、その経済発展は市民権の確立と密接な関係があったのだ。ただ、良い本というのは得てしてそういうものだが、読み終わってもいろいろ考えさせられるところが多く、参考になった。 |