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リバーズ・エッジ (Wonderland comics)宝島社 価格(new/used): -- 円 / 541 円 より 発売日: (2000-01) アマゾン売上ランキング: -- 位 コミック / 在庫切れ [ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 24件 買いです。月並みな表現ですが、大きな才能がひとつの作品に自らの持てるものすべてを性急に注ぎ込んだというイメージの作品です。「死」や「性」というテーマを真正面から、小さくまとめることなく描いたことがこのスケールを生んだのでしょうか。また、細部のそれぞれが枝分かれして独立した作品にもなりうる密度と、それをあえて許さない統御する強い力を感じさせます。発表された当時、映画化するなら武田真治とともさかりえははずせないなぁとか友人と話したことが懐かしく思い出されます。 平坦な戦場—その場所、その敵と何か?それは、温暖化でもテロでも反日でも少子化でも格差社会でも無く—通じ合えない恋人、分かり合えない家族、気まぐれな暴力、不毛なセックス、惨殺される子猫、父親の分からない胎児、無意味な雑談、無責任な噂、それでも朝が来れば起きて行かなければならない学校、あるいは職場、そして、何より、そんな自分たちに、さらに理想と欲望を押しつけてくる「世間」。ある者はそれらを無防備に受け入れ、あるいは翻弄され、もしくは受け入れられずに呆然と立ちつくし、ある者は受け入れながらそれらを嘲笑い、あるいは拒絶して引き籠もり、そしてある者はそれらの一切に関わらず通り過ぎようとする…しかし、それらのいずれにも、勝利も幸福もなく、現れるのは新たな戦場であり、そして、行き着くところには皆同様の「死」があるのみ。それでも、事故のような出会いのうちに、ささやかな秘密の共有とそれによって生じた感情の交感、その瞬間が彼らにとってつかの間の休息となり、古傷のような永遠の記憶と成るのだろう…これは、今でも、これからも、「現在」の、この場所の、私たちの物語である。 乾いた世界岡崎さんの作品を読んでいると、この上ない居心地の良さを感じます。 僕は毎日生きていて、現代の日本には息苦しさを感じるし、辛いなと思うことが多々あります。日常やネットを含めて人間関係の希薄さを強調付け、必死になって繋がりを求めようとし、それは無意識に強迫的にすらなっている。 そして結果として、心に残る様な繋がりを持つことができず、閉塞感は逆にどんどん加速していってしまう。 岡崎さんの作品の中にある乾いた空気。世界は薄っぺらで、交わることなど滅多に起こらない、ということを受け入れつつも、ボチボチやろうよという各登場人物の生き方は、寂しくもあるかもしれないけど、自由を感じます。 劇中でも様々な破綻・悲劇が起こるけれど、それらも全て受け入れられ、時の流れに押し流されてゆく、そんな余裕のようなものすら広く漂う世界。 物語の最後でハルナと山田君が、出会って間もない頃の様にUFOを一緒に呼ぶシーンがあります。希薄な関係・現実の「平坦な戦場」を在りのままに見つめているからこそ、この一瞬のシーンで二人が嘘偽りなく気持ちを分かち合っていると思えます。(「ヘルタースケルター」ならりりこと麻田刑事の妄想が交叉するシーンが、同じ意義を持っているシーンかも) 河川敷や夜の街の風景、醒めた眼でタバコを吸うハルナ達を見てるだけで大袈裟ではなく「救われるなぁ」って思えます。自分にとって本当に大切な作品です。 I really hope your come-back!名作です。こういう作品をよめて本当によかったとおもいますね。 高校生なのに、部分的にスサんで壊れた人間ばっかり描いているのですが 別段、違和感をかんじさせません。 それ自体が恐怖ですが、90年代以降、こうなってしまったのは、漫画でなく 事実のようにおもわれます。 そういう私は描かれた時代と同年代です。 よくぞ今まで生きてこれたものだとおもいます。 岡崎京子のおかげだとおもいます。 多分、こういう本をよんでいなければ、こわれていたか、イエスと しかいわない自暴自棄かつ無責任な人間(会社ではそうです。会社がそういう 人間には給料をくれるので。)になっていたことでしょう。 大事なことがたくさんつたわってきます。 でも、過激なので、誰にでもおすすめ、というわけにはいきませんね。 90年代のリアリティこれは90年代におけるどこまでもどこまでも日常に近いお話。 もちろん実際にあった話ではないけれど、有り得るという 可能性に恐怖を感じます。 薄っぺらい関係性が生み出す様々な事件。 しかし薄っぺらいゆえにどこへも行き場の無い感情たち。 どうしようもなく絶望的な話だけれど、唯一山田とハルナ の橋の上でのエピソードが救いになっています。 それが岡崎京子の表現する希望なのではないでしょうか。 同じテーマの商品を探す
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