あの戦争から遠く離れて―私につながる歴史...

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あの戦争から遠く離れて―私につながる歴史をたどる旅


情報センター出版局

価格(new/used): 1,680 円 / 828 円 より
発売日: (2007-08-20) アマゾン売上ランキング: 34031 位
単行本 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 24件

読み応えアリ
中国残留孤児である父の数奇な人生をたどる著者渾身のノンフィクション。中国と日本、三世代に渡る親子の物語。はじめは残留孤児二世であることに抵抗を感じていたものの運命の糸にたぐり寄せられる様に中国に留学する著者。そこで著者は父の壮絶な前半生、養母と父の実の親子以上の関係、現地の複雑な対日感情に触れる。
ガツンと重みのある内容で読み応えあります。
同世代の方々にぜひ
読み進めるごとに胸が熱くなりました.
著者と同世代の私たちは、父、母、家族の人生についてどれだけ知っているでしょうか.
著者は長い年月をかけて、父親が体験してきた未曾有の人生を丁寧に掘り起こし、
文章に表してきたということが、この本を読んでひしひしと伝わりました、
著者が私たちと同世代ということで、尊敬の意味を込めてこの本をお薦めします.
価値のある本でした。
著者の父上が、山崎豊子原作「大地の子」ドラマ化ビデオを
何度も繰り返して見ておられ、実際はもっと悲惨だったと
語られる姿に衝撃を受けました。
そして帰国後、実の両親が残留孤児であった著者の父上に
対して、自然な愛情を注ぐことが難しい現実を知り、
戦争のむごさを思いました。
中国と日本の歴史を今一度考え直したいと思った本
日本と中国にはこんなにも悲しい歴史があった事を
他人事のように思っていた自分がいた。
本はみんなのレビューが物語っているように、自分の歴史観
ルーツ、政治的なもの、色んなものを考えさせてくれた。
中国残留孤児の人々のご苦労が本当に
涙なしでは読めませんでした。
大地の子ももう一度読み比べてみようと思いました。
知り合いには是非読んでと勧める1冊になりました。
日本と中国を考えるときに欠かせない本
2007年最後に読んだ本書がベストとなった。心地よい感動に胸が震え、涙があふれるのをとどめることができない。

残留孤児の父親が、日中国交前、文革真っ只中を28歳で奇跡の帰国を果たすまでが第一部。普通の日本人として育った筆者が、惹かれるように中国に留学し、父親の故郷で手厚い歓待を受けるルーツ探求の自分自身の物語が第二部。中国への家族の往還、中国残留孤児への支援活動や軍人恩給問題という現代をからませながら、自らもシベリアに抑留された祖父の軍人としての前半生を追ったのが第三部。

「ワイルドスワン」と同じように3代にわたる物語だが、これは完全なノンフィクションである。筆者によりひとつひとつ紐解かれ、自身が体験していく真実は、フィクションを超えてこれほど感動を与えるものなのか。しかも、筆者の気負いもない曇りのない純真な眼は、淡々とした筆致にもかかわらず、何の躊躇もなく鮮やかな事実を描き出す。

父親に刷り込まれた中国の寒村の貧しさ故のさもしさや、世代各々にその時代に刷り込まれた「日本鬼子」への差別と偏見、年を追う毎に変化していく中国の景観や人々の風情など本当に素直に描かれている。おそらく「不都合な真実」ゆえにあまり語られてこなかった満州国軍とそこに属した日本人という実態も本書で初めて知った。「外国の軍」に属した日本人への軍人恩給の支給を当初拒んだ国の建前と、「国のために尽くしたのに」という本人たちの意識との溝は、「あの戦争」の深部に埋没していたのだ。

「あの戦争」とその後の日本と中国について知りたいと思うときに、何ら政治的、思想的、人種的なバイアスのない本書は本当に奇跡のようだ。