ゴッホの遺言―贋作に隠された自殺の真相

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ゴッホの遺言―贋作に隠された自殺の真相


情報センター出版局

価格(new/used): 1,995 円 / 292 円 より
発売日: (1999-04) アマゾン売上ランキング: 170834 位
単行本 / 通常3~5週間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 5件

知的好奇心を極限までくすぐる作品です。
ゴッホの作品、そして自殺の真相を一人の画家が推理して行く知的ノンフィクション。
まず、前半部分であるが、ゴッホの作品とされている展示物が贋作であると推理して行く流れになっている。真実は正直、分からないが、その過程は見事であり、よくある適当な作品などでは決してない。
非常に高度な推理であり、画家ならでは...という感じである。
また、後半部分はゴッホの自殺について、書簡から推理して行くものであるが、こちらは前半ほど理論的には展開しないが、それなりに説得力がある。
ゴッホの絵は正直、余り好きではないが、この本は本当に面白かった。知的好奇心の強い方には心からお奨めします。とてつもない傑作です。
尚、確か、日経の書評で紹介されていて、購入しました。
彼の推理はすごいです!
ゴッホの描いた『寝室』のスケッチに関し、それがゴッホ本人の描いたものではない贋作であると、実証的に解明する。

それと平行して、彼の死後、彼の画家としての人生を如実に語る、膨大な数の書簡集の出版者に対して、ゴッホの自殺の真相が巧みに捏造されていることを指摘する。

偶然にも私の居間には、この『寝室』の絵が掛けられており、ゴッホの絵の本当の素晴らしさを痛感した。
そして、以前、読んだ書簡集からの知識より、「ゴッホは精神的に病み、終には自らの命を絶った。」と、安易に理解していた。

あくまで、筆者の推測ではあるが、彼の推測が私には、すんなりと腹に落ちてくる、そんな感想を持てる書籍です。
ゴッホ 貴方は優しすぎた
私が最も好きな画家の一人がゴッホです。
著者が、ずっと「ゴッホ作」とされていた1点のスケッチを「贋作」と直感するところから始まります。実際そのスケッチは、ゴッホの作品を知る人なら贋作と疑うのが当然といえるような物なんですが、何故か疑われもせずに長い間真作とされてきたんです。
沢山の資料を集め、実際にアルルへ行ったりしながら、そのスケッチが贋作である事を誰にも分かるように説明しています。私もこのスケッチが贋作であることは確信出来るくらいに納得させられました。
著者はもう一つ、ゴッホの自殺の真相に迫る推理もしています。
ゴッホは一般に言われているように「精神病の発作で衝動的に自殺した」とか、私も信じていたように「弟のテオが過労で倒れた事に責任を感じた」という事ではなかったのです。
そう。贋作のスケッチと自殺の真相が繋がるんです。確かにゴッホは精神を病んでいたけれど、自殺したのは発作でも衝動でもなかったんです。
フィンセント・ファン・ゴッホ。貴方は優しすぎた。
とつぜん憶い出した良書です:ゴッホの遺言。
~ゴッホの絵画には惹かれていた。親しみを感じていた。
ある時、パリを旅したときに美術館へと行き、あの”青い家”(という題でしょうか?)の絵の前で時間が止まった。
ゴッホの魂がそこに在った。霊波が感じられた。輝きを発する素晴らしい波動だった。

ゴッホはなぜ?あんな悲惨な死に方をしたのだろうか、、彼はほんとに狂人だったのか?
そう考え~~ながら電車に乗って ゴッホが自らに銃弾を発射したという
あの麦畑に行こうと、そう決めたのに辿りつけなかった。

それで、この本に出会って、やっと念願の麦畑に行けました!涙が溢れました。
ゴッホの自ら退陣した悲しみを、弟への想いと感謝と画家としての熱情を
余すところなく描き まるで著者にゴッホが乗り移ったかのように熱く そして緻密に$N~~$同じ創造者の視線で ハートで 見事に小林英樹の原稿というキャンバスに
ゴッホの魂を描いてくださいました。合掌です。感謝します。

ゴッホのあの自画像から発せられる波動、、まるで苦行僧のようだと感じていました。
でも、この著作ことゴッホへの祈祷文が、私の胸のうちに蘇るその自画像を癒しました。
同時に、私の語り切れない想いの一部も癒さ~~れました。
とにかく素晴らしい一冊。お勧めします!!
こういう著者の想いこそ ほんとはロマンと呼ばれていいのに、、と思います。

そのロマンを引っ越しで紛失した私。再び購入して一生持っていたい一冊です。~

ゴッホの無念を見事に晴らした書
ゴッホの作としてあまりに有名なある一枚のスケッチ。しかしゴッホと彼の作品をこよなく愛する作者は、それが贋作であることを一目で直感する。なぜそれが贋作なのか、ゴッホを愛する作者は、ゴッホに身を置いて、何年もかけて、そのことを緻密に鮮やかに見事に、あらゆる角度から論破していく。その先に見えてくるゴッホ像は、狂気の果てにピストル自殺した破滅人ゴッホではなく、繊細で柔らかな心を持ち続けた純粋でけなげな芸術家である。ゴッホの崇高な芸術性に最も身近に接し、その高い芸術性を認める感性を持ちながら、我欲におぼれることで彼の芸術を地におとしめることになった悲しい人物の姿も同時に明らかになる。贋作であることが見事に実証されていくくだりは、本当に胸がすっとする。そしてゴッホの真実が遺作を通して解明されることで、彼の喜びの声が天から聞こえてくるようだ。ゴッホにとってあまりに悲しすぎる解釈がまかり通っていることに気づいてしまった作者の憤りと興奮が、ストレートに一気に、私達をゴッホの真実の世界へ連れて行ってくれる。安堵して微笑んだゴッホに会いたくて、遺作「ドービニの庭」を観にひろしま美術館へ飛んでいきたい衝動に駆られている。