KGBの世界都市ガイド

小川 政邦 - 晶文社 価格 ¥ 2,982
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KGBの世界都市ガイド

小川 政邦
晶文社

価格(new/used): 2,982 円 / 329 円 より
発売日: (2001-06) アマゾン売上ランキング: 62639 位
単行本 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 3.5 / 総数: 6件

スパイ小説のような実話
分厚くて、1ページ2段組。読むのにかなり時間のかかる本です。世界都市ガイドと言うと、地球の歩き方のような、元KGB情報部員の目から見た紀行文、観光ガイドと取られるかもしれないけれども、内容は全然違いますね。

まず、話題の中心は彼らが現役で活躍していた時代ですから、恐らく3-40年前の話。その一昔前の都市を舞台に活躍していたエージェント、もしくはその妻達が、当時はどういう活動、生活をしていたのかということを、軽妙なユーモアと、それぞれのエージェントたちが各都市に抱いている思い入れと共に綴っています。意図的なのか、端からそういう意図ではないのか、具体的なスパイ活動や、血生臭い話が出てくることはありません。ユーモアは大笑い、くすくす笑いできるわけでは無いけれども、かなり軽い良い雰囲気をかもし出しています。

やはりエージェントの思い入れが強いと話も面白くなるのか、興味深いエピソードと共に語られています。特にパリ担当の人の話は、夫婦旅行を装って現地協力者とコンタクトを取るまでの顛末がスパイ小説みたい(実話ですが)です。

ソ連崩壊とともに、KGB経験者が自らの経験を語り始めた時、数々の本が出版されましたが、この本もその類の一つ。ロシアで発売されるや大人気で、数カ国語にも翻訳されたという話。そのうちの一つがコレ。元は2巻構成だったそうですが、日本語版ではいくつかの都市のトピックが省かれ、さらに本文からもいくらかの削除部分があるそうです。かなり面白い内容だっただけに、残念な部分でもあります。
適度な緊張。適度なユーモア。
この本を呼んだのはアエロフロートのエコノミーの中。

多分生臭い内容は敢えて避けてあるのだろうが、十分緊張感を感じることができる。
尾行の巻き方、ターゲットとの接触の仕方。

ロシア人とユーモアはあまり結びつかないが、この本は面白い。
私たちにとって一生役に立たない知識から、すぐにでも人に話したくなる話まで、非常に興味深い。
交番の話なんて、「ホントか?」と思いたくなるが、本当なのだろう。
公安もやるもんだ…

国際便のお供にどうぞ。
行き先を変えたくなるかも。

理解ということ
東京の章を読んでいて、つい読みふけってしまった。仕事で日本に赴任し、スパイである以上あまり「友好的」ではない立場だったはずなのに、この文章には日本に対する深い理解と、明らかな愛着が感じられたため、びっくりしてしまった。KGBのイメージとは・・違う・・。情報提供者の日本人についての描写は、シンパシーにあふれていて、なんだか懐かしい日本人を思い出させてくれた。以前、こんな日本人が確かにいた。でも今はいないかもしれない・・。ちなみに私は40歳代。冷戦の遺物であるKGBが、昔の日本も保存してくれていた?・・ような気がする。
この本を持って1都市滞在型旅行にでかけましょう
緻密にして大胆、神経を病みながらも強く生きる職業の方々が自分の脚で集めた、世界の都市情報.ちょっと回りくどくて、でもセンスの良い、文章も魅力です.
団塊世代以上じゃないと共感できないかも?
北の国からきたスパイの方の話ですが、冷戦終わって10年以上経ってるので話がちと古いのでは?

舞台となっている時代はみんな30-40年以上も前なので、団塊の世代のさらにお兄さんくらいの世代の方々には共感できるかもしれません(各都市ごとの執筆者はみんな70歳過ぎの方)。飲み屋でおじいさんの武勇伝(100回くらい聞いた)を聞いてあげるつもりで読むと吉か?

あと文体が重くて読むのに疲れた。 でもツボにはまる人にはいいと思いますよ。