マウス―アウシュヴィッツを生きのびた父親...

小野 耕世 - 晶文社 価格 ¥ 2,100
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マウス―アウシュヴィッツを生きのびた父親の物語

小野 耕世
晶文社

価格(new/used): 2,100 円 / 1,200 円 より
発売日: (1991-08) アマゾン売上ランキング: 55749 位
単行本 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 2件

傑作
アウシュヴィッツという重い話題を、ネズミ、ネコ、ブタなどの動物化させたキャラクターで描く事で、表現の幅を広げた素晴らしい本である。ユダヤ人の虐殺といった重いテーマは、本来ならばその悲劇性の大きすぎるインパクトの前に(ナチスがユダヤ人の泣く子供を壁に叩き付けて殺すなど、人間で描写されていれば正視に耐えないはずだ)物語の本質はぼやけてしまったであろう。しかし、この著者が秀逸だったのはキャラクターを動物化させた点である。動物を使うことで画面や残酷な出来事の表面上のインパクトは和らげられ、読者は物語の本質を見失うことなく、最後までストーリーに引き込まれていくであろう。

多くの漫画を読んできたが、この本は珠玉の一冊(正確には2巻完結である)であると思う。
ホロゴーストについて書かれた秀逸な漫画ですよ
第二次世界大戦でのユダヤ人迫害の体験を真摯に描いた漫画です。
たしかピューリッツァー賞を受賞したんだと思います。世界中で訳されています。

父親が経験したアウシュビッツでの体験を、その息子が描くという形式になっています。登場するユダヤ人はすべてネズミになっていて、ドイツ人はネコ、ポーランド人はブタとして描かれています。

独特のかたいペンタッチが、真実味を伝えてくれます。
書いている本人も、自分が直接体験したことではないので、とても苦悩しながら描いている様子がうかがえます。ですから、ユダヤ人迫害の真相を暴くというよりも、アウシュビッツを体験した父親について正直に描いていくといった感じになっています。

今までにないアプローチでアウシュビッツについて語られた作品で、それだけにいろんなことが伝わってきます。
ぜひ一度読んでみてください。おすすめです。
第二巻で完結になっていますから、あわせて読まれることをおすすめします。