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免疫の意味論 |
| - 青土社 価格 ¥ 2,310 | |
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免疫の意味論青土社 価格(new/used): 2,310 円 / 390 円 より 発売日: (1993-04) アマゾン売上ランキング: 5735 位 - / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 15件 通りすがりのバイオ研究者自己と非自己を区別するのは、意識/考え方、といった脳の働きに由来する、 抽象的な現象ではなく、免疫に依存するという考え方は新鮮に感じた。 改めて考えてみると、身体的にはその通りだと思う。 他にも免疫を中心に、病気、自己寛容のシステム等、色々な記述があったが やや難解であった何回か読み直して理解を深めたいと感じた。 究極の問い「自分とは何か」へのもう一つのアプローチ現在、難病と言われる病気はほとんど自己免疫疾患であるし、花粉症、アレルギーなどの免疫の暴走はいまや身近。世紀末の病気 AIDS は後天的免疫不全症候群。となると、免疫とはいかなるもので、どのようなメカニズムで働くのか、上に挙げた病気はどう発病するのかなど、免疫に関する疑問は極めて現代的な問いである。本書には執筆時 (1993年) の免疫研究の最前線の知識の基づいて、これらの疑問に答えようとしている。免疫機構は複雑で、分かりやすいところもあれば、分かりにくいところもある。ランダムな変異で作られた様々な種類のT細胞うち、自己に反応するものが胸腺で破壊されることによって、自己以外の物質に反応する免疫機構特有の機能を持つ、というところまでは分かりやす。しかし、そこから先は、B細胞、インターロイキンたら、インターフェロンたら、免疫グロブリンやら、いろんな役者が複雑に絡み合って、飛行機の中で読んだのでは正確に理解するところまで行かなかった。実際にはまだまだ分かっていないことだらけなのだから、素人が分からなくても仕方ない。それでも、免疫機構の複雑さと、精巧さの一端に触れることができたのは、極めて興味深かった。しかも、それ、老化や癌、寄生虫との戦いなど、面白い話題へと発展していくのは、大変面白い。 途中何ヶ所かお経読みになりかけながらも、最後まで興味を持って読むことができたもう一つの理由は、著者が「自己とは何か」と言う問いかけを、様々な角度から提示し続けているからだ。免疫とは「自己以外を排除するメカニズム」に他ならない。従って、「自己とは何か」という問いは、免疫機構の本質そのものなのである。そして、場当たり的対応しかできない生物の各細胞の行動を見ていると、「自己とは何か」というのがいかに難しいことであるかがだんだん分かってくる。この辺は、脳科学において、脳の認識パターンが分かってくるほど、自我とは何かが簡単には言えなくなって来るのと並行的だ。 「自己とは何か」ゴーギャン流に言えば「我々とは何者か」は、いちばん「哲学哲学した問い」である。そこに、脳科学とか免疫学とか、科学の方法論に乗った分野が取り付いて来たのを見るのは面白い。哲学者に取っては、まだまだ「からめ手」からの攻めに見えるだろうが、頭の中だけという徒手空拳の哲学なんて、あるところで見事に押し流されることになりそうに思える。 上にも書いたように本書の出版は 1993 年である。それから15年間の免疫学の進歩はもう一歩の高みにたどり着いているのだろうか、それとも、壁に当たっているのだろうか。こちらも知りたいところだ。 免疫から社会の仕組みを学ぶ科学的哲学書免疫というものによる「自己」と「非自己」の認識法からは、科学というよりもまさしく哲学を感じました。10年経ってまた読んでもまたすごいと思う本です。 お薦めできる良書。「異物に対する抗体反応」程度にしか「免疫」という仕組みをイメージしてなかったが 自己を自己として扱う行為そのものが、実は薄氷を踏むような危うい線引きの中で 辛うじて機能しているのだということにまづ驚かされる。 昨日までは非自己だったものが、今日は共生関係として「内」として扱われる。 自己とは非自己として扱われないもの、非自己とは自己として扱われないもの、という トートロジーのような機制のなかで辛うじて立ち現れているとりあえずの境界が、自己 といことだ。自己言及性を免疫における自己の認識にみる点が興味深い。 自己と非自己を識別するために免疫が採用した不安定なシステム免疫の立場から見れば、「私(自己)」はその都度動的に設定される判断基準であります。つまり「私」の範囲は免疫が決めちゃってるわけです。それって一体何よ?と思わずにいられない。 しかもそのシステムは非常に不安定な連鎖系で、非自己がちょっと入ってきただけで健気な免疫細胞たちは大騒ぎしてしまったりもする。おお大変だあ。 刺激的です。何年たっても忘れない本の一つ。お勧め。 同じテーマの商品を探す
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