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語りだすオブジェ―いつも、そこに短歌 |
| - 本阿弥書店 価格 ¥ 1,785 | |
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語りだすオブジェ―いつも、そこに短歌本阿弥書店 価格(new/used): 1,785 円 / 1,250 円 より 発売日: (2008-05) アマゾン売上ランキング: 60554 位 単行本 / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 1件 身近な生活用品の中にひそむ不思議や美を詠った短歌とそれをひも解くことの楽しさを教えてくれた極上の短歌エッセイ楽しく面白く読み進むことができた。 面白かったのはなぜだろう? それは「あとがき」で著者が(生活用品や食べものを詠いこんだ短歌を集め、日常がどんなに美しく不思議に満ちているか紹介できたら、と考えた)にある。 ブラウスやシャツの歌があるかと思うと洗濯機やバケツ、はたまた便器の歌まである。体温計や缶詰、眼鏡、傘、パンプスの歌とそれこそ身の回りにあるものばかり。 著者は、歌を自分に引き寄せ、その人生で見てきたもの、感じたものなど、実体験にそくした思いを自由自在に語り添えているので実に魅力に富んでいる。 著者は生き馬の目を抜く新聞記者生活を二十数年間経てきた元キャリアウーマンであり、同時に子育てもしてきた母であったのだからその文の中身はわくわくするようなことが多い。 面白い「便器」の章 ・便器から赤ペン拾う。たった今覚えたものを手に記すため (玲 はる名) 読み解きが面白いのでそれは読者のお楽しみにとっておくこととして、最後の言葉だけを紹介しよう。 (「便器」はきたなくない。きたない言葉など存在しないのだ。詩の美しさは、さまざまな言葉の組み合わせの中から立ち上がってくる) 著者の子供の頃の麦わら帽子の想い出や、自分の子どものこと、読んだ本のことをまじえているので、短歌を身近に感じるのと同時に著者の内面やご自身にも近づけたようで非常に親近感をおぼえた。一つ一つの短歌を丁寧に読み解き分かりやすく味わい深い文に魅了される。 読後何気なく見過ごしてきた生活用品が何と輝いてみえたことだろうか! 身近な生活用品の中にひそむ不思議や美を詠った短歌。それをひも解くことの楽しさを教えてくれた極上の短歌エッセイだった。 |