オートポイエーシスの世界―新しい世界の見...

- 近代文芸社 価格 ¥ 1,260
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オートポイエーシスの世界―新しい世界の見方 (近代文芸社新書)


近代文芸社

価格(new/used): 1,260 円 / -- 円 より
発売日: (2004-12) アマゾン売上ランキング: 94075 位
新書 / 在庫切れ
[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 2件

初の新書
前半が概念の説明。後半はプラクティカル。
イメージを掴むのにいいと思います。

内容は、河本さんの本に少しでも目を通したことのある人なら、何となく分かっていることです。
けれど、よくまあ、ここまできれいにまとめ上げたよなあと、感心します。
ホント、きれいで分かりやすい。
きれい過ぎて、ちょっと不安になるぐらいです。

しかし、私はこれを読んでもまだイメージを掴みきれずにいます。
それは、オートポイエーシスがまだ理論として確立していないためでもあると思います。
例えば、著者は生命、意識、社会を全てオートポイエーシスで説明可能とみていますが、大庭健は社会を自己組織性とし、オートポイエーシスであるとまでは言いません。

でも、それはないものねだりかな。
本書がイメージを掴む助けになってくれたことは確かです。

オートポイエーシスシステム全体像の優れた解説書
今までオーとポイエーシスやルーマンに関していろいろ読んでいたものはまるで巨像の尻尾を撫でているようなもので、みんな部分的な解説の感じがありました。そのため全体像が良く分からず、自分勝手な方向でそれを理解していたのですが、ほんとにオートポイエーシスってそんなことを言っているのかなー、と半信半疑でした。この本はそのような断片的な解説とは違って、オートポイエーシスからルーマンの社会システム論までを一つの全体モデルとして描き出している、極めて優れた著作と感じます(このような著作は世界を探してもないのではないか、との直感を持ちます)。著者が最後のところで;
「もともと科学から生まれたオートポイエーシス論は、何ら神秘めかすことなく、これら(今まで魂とか心とかいうように神秘的にしか説明できなかった事柄)について統一的に語ることができ、そのためのまったく新しいカテゴリーを提供します」
といわれていますが、そのとうりだと理解できると同時に、その延長線上に今日我々の産業界や企業をとりまく環境の変化に対応するための経営モデル論とか組織モデル論とかができるような気がしています。