制度・制度変化・経済成果

Douglass C. North - 晃洋書房 価格 ¥ 2,625
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制度・制度変化・経済成果

Douglass C. North
晃洋書房

価格(new/used): 2,625 円 / 2,279 円 より
発売日: (1994-12) アマゾン売上ランキング: 242811 位
単行本 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 3.5 / 総数: 3件

意味がわかるかが最大の問題
中身は素晴らしいの一言。
さすがノーベル経済学賞受賞者だけある。
ただ正直翻訳が辛い。
序文を見て見ると著者は経済学だけでなく、他の社会科学の人間にも有用なものであることを想定し、経済用語を抑えた書き方をしていると言っている。
しかし翻訳者が経済用語に書き換えてしまっている感がいなめない。
言葉の問題もあるが、英語だとそのままで通じる言葉も日本語ではそのままだと経済用語になってしまうものもある。
もちろんある程度知識がある人を想定した著作であるから問題ない範囲かとは思うが、慣れていない人には読むのが大変であろう。
また言葉の意味を間違えないようにすることも必要である。
一例としてここでいう制度(institution)は明文化されたものだけではない。
このことは本著で言及されているが、これを勘違いするだけで、その他の話は全て狂ってきてしまう。
故に社会科学の問題に慣れている人が読むべきであり、値段は手頃で経済史だから…という気持で手にとるべきではない。

基本的に中身は制度の説明で占められる。
今日の新制度学派の代表者でもある著者が、制度とは何かを述べた著作で経済学の方ももちろん、社会ネットワーク論などに興味がある方にもいいのではないだろうか。
全体を通して制度という言葉が非常に多く出てくるので、制度に対する幅広い視野を与えてくれるだろう。
しかし、あまりに広義の意味で展開している傾向もあり、内容の理解には十分に時間をかけるべきである。
著者は経済史を専攻しているが、理論を経済史に盛り込むという新たな経済史の代表者らしく、しっかりと理論を展開しており、経済史以外の方にも有用であろう。
本書を活用して面白い論文が書けるかも
ノーベル賞受賞者の書籍は読むべき基礎文献ですので、多くを語る必要はないと思います。私の友達も本書を活用して人口学との関わりから簡単な論文を書いている人もいます。本書の良い所は、様々な分野の方に応用可能性がありそうだというところで、例えば、非常に身近な例をあげると、私たちの日常生活との関わりからも面白い考察ができそうです。例えば本書では「制度は日常生活に構造を与えることによって不確実性を減少させる」と言及している。しかしそこでの制度というのはフォーマルな制度だけを指すのではなく、インフォーマルな慣習などとの相互作用の結果として影響を及ぼすものをも包含するのであり、この視点からは、近年注目されているソーシャル・キャピタルとの関係から見ても、このようなインフォーマルな習慣が日常生活の中での指針として重要な働きをなす。そして、ひいては人間それぞれにおける選択行動、消費行動に影響を及ぼしていくのであろうなどと考え方を展開させていくことができるので、本書の内容を契機として頭の体操をすると面白いかもしれません。
翻訳が・・
本書は、ノーベル経済学賞を受賞したノースによる制度の論考である。ノースは新制度学派の代表的研究者だ。従来の新古典派経済学が取引費用を考慮せずに発展してきたことに対し、ノースは交換には費用がかかり、制度はその費用を引き上げたり、引き下げたりする大きな要因であることを強調した。この著作は、経済学における制度論の集大成であるといえるだろう。
でも、決して読みやすい本ではない。内容が難解だということではなく、かなり翻訳に問題があると思われる。こういった本は、わかりやすい翻訳でないと、読みづらいな~。