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パサジェルカ〈女船客〉―他 (東欧の文学) |
| - 恒文社 価格 ¥ 2,447 | |
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恒文社 価格(new/used): 2,447 円 / 6,000 円 より 発売日: (1971-01) アマゾン売上ランキング: 400490 位 - / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 1件 解決の見えない「平凡な人間」の本質、あるいは罪本書はポーランド人作家の手により第二次世界大戦をめぐる加害と被害のエピソードを描かれた3点の中編を収めている。どの作品にも共通するのが、主要な登場人物のほとんどが<自分がなぜこうした状況に陥るはめになったのか?>と途方に暮れ、あるいは罪意識に苛まれたまま物語が終わる、という点である。その結果読者もまた、物語の登場人物同様、不安定な終わりの見えない薄暗闇に投げ出されたままこの本を閉じることになる。 作品が何とも形容しがたい未解決和音で終わるのは、それが著者・読者とも戦争の傷から立ち直っていない終戦後15年以内に著されたためなのであろうか。それとも人間の、人間に対する差別意識と虐待への嗜好が人間性の本質に基づくものであり、戦争はそれを顕著にするにすぎないということによるなのか。そしてその一方でこうした醜い状況の中にあって意識的、無意識的に発せられる人々の善意も畢竟無力である、ということが時代をこえた真実であるためなのか。 はじめて手にして10余年、繰り返し読んでもまだ私には「解決」が得られない。 ドイツとロシアに挟まれ、長い抑圧の歴史を生き、同時に古い時代には周辺諸国を制圧し、そしてほかのヨーロッパ諸国同様ユダヤ人やロマを差別してきたポーランドの複雑なメンタリティへの文学的興味を超え、人間について考えたい人に読んでもらいたい作品である。 同じテーマの商品を探す
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