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真贋 |
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真贋講談社インターナショナル 価格(new/used): 1,680 円 / 553 円 より 発売日: (2007-01) アマゾン売上ランキング: 108288 位 単行本 / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 9件 戦争は悪吉本隆明さんの本は、今まで読んだものがやはり無知な僕では難解な文章や表現が多く、 取っ付きにくいところがあったのですが、これはそんな僕にでも易しく読めるものでした。 どんな問題にでも最終的に付きまとう「真贋」という主題をこれだけ読み易い形で 吉本さんのフィルターを通して語られた内容は、自分も含めた若い世代には是非 目を通して欲しい一冊だと感じました。 また、科学技術の発達した現代で、例え哲学的、経済的、生物学的にどんな理屈をつけようと 戦争を少しでも肯定してしまう様な思想に危険を感じる事が、吉本さんの言葉で、 無知なだけで無い様な気がして、勝手ですがホッとしました。 これからも、失礼かもしれませんが老人としての吉本さんの新書を期待させてくれるもの でしたが、やはり自筆のものを読みたい為、星4つとしました。 時間との競争休日に読み始めて 瞬く間に読み終わった。読後感として二点あった。 一点目。 吉本の本の中では 抜群に読みやすい一冊であり その意味では推薦できると思う。僕自身例えば彼の「共同幻想論」に幾度もチャレンジしては はねかえされるという読書経験を持ってきている。彼自身が 当該書の前書きで書いている「理解しようとする研鑽を積まないものに 衝撃力を与えることは出来ない」という言葉は 今なお 僕の目の前に聳え立っている思いだ。 そういう難しい本に挑戦するのも読書だが わかりやすい本を読むことも大事だ。その意味で本書は貴重である。 二点目。 「善」と「悪」という言葉が非常に目立った書であった。第一章自体が「善悪二元論の限界」という表題で ものには善と悪と両方持っているものがある点を書いている。 但し 僕が本書を通じて感じたものとしては 逆に 吉本として 幾つかの事物に対し はっきりと「善」か「悪」かを決めたいという気持ちが強いのではないかという事だ。 例えば 吉本は戦争に対しては「悪」であると はっきり言い切っている。戦争が単純に悪かどうかという点は 非常に難しいテーマであるし 古くて新しい大問題なのだと思う。 吉本ほどのお方が 牧歌的に「戦争は悪だ」と主張されるはずもない。それを踏まえた上であえて 吉本は はっきりそれを言い切っている。 ここで僕として誤解を恐れず言いたい。 おそらく吉本自身が80歳を越えて 自分の死というものをはっきりと見据えた上で 物事を はっきりと端的に言うべきなのではないかと思われたのではないかということだ。例えば戦争というものを哲学的、経済的、生物学的にいじくりまわして さまざまな解釈と考え方を提出することは 吉本にとっては朝飯前なのだと思う。吉本ほどの方であれば それはいかようにも出来る。但し出来ないことがあるとしたら いじくりまわす「時間」を得られないということなのではないか。 そう吉本が自覚した瞬間 ご自分の端的な結論を わかりやすい言葉ではっきり言うしかない。そんな風に思われたのではないか。それが 本書に見られる「善」と「悪」への拘りを生んでいるような気がしてならない。 調子が良すぎるときは毒が回っているらしい著者へのインタビューを起こして本にしたもの。 なので、まあ読みやすい。 そりゃあ、歳も80過ぎちょるんやけん、もう文章を書くのは難しかろぅちゃ。 90ページに書いちょることをちょっと引いてみる。 「大学の先生が駅のエスカレーターで、下から女子高生のスカートの中を手鏡をつかってのぞいたという事件がありました。なぜそんなことをしたのかというと、僕の考えでは、その人の現在のありようではなくて、その人の成長する過程に関係があったのではないかと思うのです。・・・」 その説明として、心理学を用いるんやけど、ここはやっぱ、ショックかな。だって、じゃあ、犯罪者はどうやって裁くん? 考えさせられたなぁ。 も一つ。安倍内閣んときにちょっと盛り上がった“道徳復活”について。 「たしかに社会的規模で武士道や男気が大切にされれば、道徳は回復するだろうというのは、もっともな意見だと思います。・・・道徳を復活させるというのは、単なる懐古的な考え方にすぎなくて、それでは到底間に合いません。その前に、いまの状況をどこで超えるか、ここだったら全体的に超えられるということを考えて見つけてやる以外にないのです」 どーですか。すべてこの調子で分かりやーすく解きほぐしてくれます。おっと。あんまり調子が良すぎるのは注意、注意。 もうちょっと考える私が心に響いた言葉は二つあります。「小説や詩を読むことで、心が何かしら豊かになるということを盲目的に信じている人がいたら、少し危険だと思います」「総理大臣だから偉いとか、大学教授だから偉いとか、(略) そういうふうに思わないほうがいい。人を見る上でもっと大事なことを挙げるとすれば、それはその人が何を志しているか、何を目指しているかといった、その人のモチーフがどこにあるのかということのほうだと思います」 「当たり前」と思っていることが私たちを苦しめているかもしれません。物事をもうちょっと考えてみたい人にお薦めしたい一冊です。 テーゼとアンチテーゼ、みたいな。「ものごとには利と毒がある」というフレーズを見て 当たり前だよなーという思いがありつつも、 「いい」と判断してしまったら、なかなか毒のほうの側面に 気づけなくなってしまっている自分がいました。 人間は矛盾の中でバランスをとりながら生きているのでしょうか。 これからは得たものと同時に失っているものもあるってことを 意識しながら生きていこうと思います。 吉本さんの本の中にはとても難しいものもありますが、 これはとても読みやすかったです。 同じテーマの商品を探す
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