白川静さんに学ぶ漢字は怖い

- 共同通信社 価格 ¥ 1,365
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白川静さんに学ぶ漢字は怖い


共同通信社

価格(new/used): 1,365 円 / 870 円 より
発売日: (2007-12-27) アマゾン売上ランキング: 8041 位
単行本(ソフトカバー) / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 5件

印象に残る漢字たち
漢字学の白川静さんの解釈に基づく漢字の解説

漢字の本の第2段です。
楽しいから変わったのは、白川さんがお亡くなりになり
小山さんが白川さんの本を元に作られている点です。
いわゆる2番煎じなので、期待せずに読み進めましたが
質はほとんど落ちていないことが驚きでした。

ほとんど最高の評価なのですが、振り仮名が小学生向けで
ないのが少しだけ残念で落としています。
昔は生きるのが厳しかった
 私はよく知らずにこの本を先に買い、後で”漢字は楽しい”を入手した。しかしこちらの方が内容に迫力がある。漢字が作られた古い中国の世情を文字はよく反映している。その最たるものは”道”という字で、敵の首を刎ね、道を行くときは髪をつかんでその首を手にぶらさげ、道に潜む邪霊を首の呪力で祓いながら進んだというのだ。道というのは邪悪なものが潜んでいて心の許せない非常に危険な場所だったという。この他に災害や病気から守ってもらうために巫祝や巫女に祈祷をしてもらったが、その願いが適わぬと巫祝や巫女は焚殺されたり撃ち殺された。そういう字がいくつもあるということはそれが非常識ではなかったのだ。
 こう見ると確かに漢字は怖いー生存競争を生き抜こうとする人間も怖いーということを漢字はしっかり教えてくれる。
意外性一杯
「白川静さんに学ぶ 漢字は楽しい」の続編です。

前作は、監修白川静となっていたように、原稿を送ってチェックをしてもらっていた関係もあって、白川静本人については余り書かれていませんでしたが、今回は白川静の人となりにかなり踏み込んでいます。
又、それぞれの項目についても、それについての挿話がかなり多く、しかも長く書かれています。
それだけに、中国古代の状況がかなり具体的に書かれていて、前作以上に楽しく読むことが出来ます。

「漢字は怖い」と銘打たれているだけに、呪詛に拘わる文字が多く解説されており、前回以上に意外性のあるものが多く、漢字についての興味、理解が大いに深まったと思います。
漢字がつながり、立ち上がってくる面白さ
 本書の一年前に刊行された『白川静さんに学ぶ 漢字は楽しい』と同様、漢字のつながりの面白さと、ひとつひとつの文字が持つ意味が立ち上がってくる、そんな思いに捉われました。普段、なにげなく読んだり使ったりしている漢字には、実はこういう意味が込められているんですよと教えられて、目から鱗がぽろり、てな気持ち。この漢字シリーズ、面白いですねぇ。

 面白いと言えば、その中にある「白」という文字は、白骨化した頭蓋骨、髑髏(どくろ)の形を模したものなんですね。で、白骨化しているから「しろい」という意味を持つようになったんだそうな。本書にそう記されているのを読みまして、目から鱗がまたひとつ、ぽろりでございました。

 「妖」という漢字は、エクスタシー状態の巫女が両手を上げ、頭を傾けて舞い興じる姿をあらわしたものだということ。数字の「九」は、身を折り曲げた竜の形を示したものであること。そして、「九」が雌の竜の形であるのに対して、雄の竜は「虫」の字形をとること。白川静さんがことのほか気に入っていた「遊」という漢字には、もともと、神のように自由に行動し、移動するという意味があったこと。さらにその「遊」つながりで、「旗」や「旅」の漢字が引っ張り出され、紹介される件り。

 などなど、『漢字は楽しい』に続いて、実に興を誘われる一冊。神様と「遊び」との深いつながりを記した箇所などは、格別の興趣を感じました。
前著「白川静さんに学ぶ 漢字は楽しい」同様、白川静ワールドを楽しめる
前著同様、漢字の成り立ち(語源)が良く分かり、共通した旁(つくり)を持つ漢字を数珠繋ぎで覚えることが出来る本です。(前著は192ページ、本書はなんと317ページ!)前著を読んでいなくても読めるように配慮されていますが、やっぱり前著と共に読みたい本です。「常用字解」の副読本として、前著同様オススメです。「こんな漢字、滅多に使わないだろう」というような漢字も散見されますが、そのようなことは意に介さない(むしろ珍しい字に出会うと嬉々とする)漢字マニアの人は前著と同様に大いに楽しめます。
それにしても「この漢字って実はこんなに残酷なんだ」という字が結構あるんですね。(例えば、渡邊さんの"邊"って、そんな意味だったの!と驚きました。あと"鬱"をバッチリ覚えることが出来て嬉しいです。(^-^)v)
時折、白川先生の人となりが窺える文章もあり、そこもまた楽しんで読めました。(真の碩学とはこういう人のことを言うのだなぁ、と思いましたね)
なお、表紙カバーのイラストも前著同様「熟語」を表しています。前著と違って表紙カバーを取り外してみると答えが現れる仕組みになっています。(本書を読破してから、答えを自分で出してみて、それからカバーを取りましょう(笑))