ワンダーアイズ―世界の子どもたちが写した...

ワンダーアイズプロジェクト - 求龍堂 価格 ¥ 1,575
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ワンダーアイズ―世界の子どもたちが写した写真集

ワンダーアイズプロジェクト
求龍堂

価格(new/used): 1,575 円 / 221 円 より
発売日: (2005-07) アマゾン売上ランキング: 468892 位
単行本 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 1件

写真の持つ力
写真を撮るという行為は、世界の見方を提示する行為である。
シャッターを押し、世界を切り取るということは、自己がどのようにこの世界と対峙するのかが直に問われ、現像されてきた写真は、それはまさしく自己だ。

この写真集は、世界中の子供達にカメラを渡し、好きに写真を撮ってもらったものをまとめた本である。どの写真も決して上手いものではない。ボケているわ、ブレているわで。
しかし、いやむしろ、それゆえに、子供達が切り取った世界というものは新鮮である。大人が撮る写真よりも、妙なリアリティーがある。

僕らは大人になるにつれて、世界と上手く折り合いをつけていく。世界という本当はもっとワクワク、ドキドキするものを、一面的な見方で捉えてしまっている。僕ら大人は、世界をもう了解してしまった「世界」として、頭の中で勝手に措定してしまっているのだ。
ゆえに、世界との折り合いの付け方をいまだ知らない子供達の撮る写真は、いかに僕らがものの見方をアプリオリなものとして固定されてしまっているのかを痛感させられることとなるだろう。

この意味では、この写真集は売れてしかるべき本である。しかし、以下の理由で星を1つ減らした。

それは、この本は、決して大人のために存在するのではない。写真集を見る大人以上に、子供達にもメリットがあるのだ。
それは、子供達が「写真を撮る」という行為により、世界との繋がりを取り戻せることになるのだ。撮影行為により、子供がもう一度、世界と自分との関係を実感することで、例えば自暴自棄の子や、無気力な子は、撮影行為により、その症状が回復することもあろう。特に、貧しい中のその場しのぎで暮らしている途上国の子供達への教育的効果は極めて大きく、このプロジェクトは1つの国際協力活動になっている。
この点を、発行者が意識しているのかが本からは不明確であったので、星を1つ減らさせてもらった。