狂乱家族日記 拾さつめ (ファミ通文庫)

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狂乱家族日記 拾さつめ (ファミ通文庫)

x6suke
エンターブレイン

価格(new/used): -- 円 / 380 円 より
発売日: (2008-07-30) アマゾン売上ランキング: 153541 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 3件

2つの『家族』に危機が!
 乱崎家の三女、月香が赤ん坊になってしまった騒動が一段落して、それから番外で掲載されている数々の騒動、と言うか狂乱を経て、気が付けば『なごやか家族作戦』が始まってから1年が経っていました。
 今回の狂乱は世界最大の超財閥・不解宮の傀儡后ミリオンの呼びかけによる『世界会議』に乱崎家が招待されたことから始まります。大日本帝国の手が届かない外国へ行くのは初めてということで、乱崎家の家族は準備などに追われるのですが、銀夏、千花、優歌、帝架、雹霞ら『子供たち』も気付けばそれぞれの交友関係を作っていて、彼らにとってこの1年がどれだけ濃密だったかが分かります。1人(?)例外はありますけど。
 多少の不安要素はあるものの、獣化現象や宇宙人の来襲など、常識外れの事件の数々を乗り越えてきた狂乱家族にとってさほどの問題にはなるまい──そんな軽い気持ちで出かけた『世界会議』ですが、そこでいきなり家族が分断されるという事態に陥ってしまいます。
 ストーリーの合間に語られる闇禍伝説の方も、『家族』の間のすれ違いから、修復できない亀裂が生じて破滅へと向かっていきますし、本編の方も、この先宇宙人の来襲ほどの派手さはなくとも狂乱家族にとって苦難という点では劣らないだろう展開を予想させる結末が用意されてます。そこは読んでのお楽しみ(?)ということで。
過去と今がつながる時
なぜ、SYGNUSSが破壊神と名乗るようになったのか?
また、九さつめで登場した泪雨夜が、なぜ自分自身を[家族を憎むモノ]と呼んでいたのか?
1000年前に壊れてしまった、昔の家族の日々を通して朧げに明らかにされていきます。

捨さつめも、九さつめに引き続き、閻禍伝説と狂乱家族の物語が交互に語られて行きます。
閻禍伝説と狂乱家族の物語がさらに密接に絡み合い、
ふとしたところで閻禍伝説の名残が知らずに現れては消えていく。
狂乱家族の物語を読んでいるにも関わらず、閻禍達が懐かし思える内容でした。

今まで語られてきた昔の世界と、今の世界の関係を想像するのが面白くてたまりません。
次巻で話がどのように進むのかが、非常に楽しみです。
遂に本性を表した!?
今回の狂乱家族日記は今までのようにはちゃめちゃな存在が現れたり、狂乱を引き起こしたりはしません!
だが、それゆえに、物語の裏に存在する者の目的や悪意。墜ちて行ってしまう物事への絶望感が、とても強く感じられました。
今まで以上に大きく物語が動きます。
千年前の“閻禍伝説”、不解宮家の“世界会議”。
今回だけでは話は解決しないうえに、狂乱家族の活躍も少ないです。
しかし、まぁ面白かったので☆五つです。