“文学少女”と慟哭の巡礼者 (ファミ通文...

竹岡 美穂 - エンターブレイン 価格 ¥ 651
home書籍CDDVDゲームソフトウェア家電キッチンおもちゃ・趣味
“文学少女”と慟哭の巡礼者 (ファミ通文庫)

竹岡 美穂
エンターブレイン

価格(new/used): 651 円 / 400 円 より
発売日: (2007-08-30) アマゾン売上ランキング: 3890 位
文庫 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 11件

あえて隠喩を用いてみます
この第5巻を読むまで、私は野村美月という作家を、凄腕のカードギャンブラーだと思っていた。

まずかなり強い札をいきなり切って読者へと突きつけ、そのトリックを勝ち取ったばかりでなく、抜け目無く後々の切り札となるカードを場にそれとなく配置しておく。

次のトリックではそれらの札は温存し、3トリック目、最初に場に潜ませていたカードを見事に使ってみせた。しかしこのトリックはこれで終わらない。
彼女は一枚のカードを場に伏せた。今度は「それとなく」ではない。場の中央に。どんな読者にも確実にわかる位置に。

第4トリックではその伏せ札は使わない。第1トリックで潜ませたまま使っていなかった札を、またしても見事に切ってみせる。しかし、トリックが終わるときに、伏せ札をトントンと指で叩き、その存在を改めて強調した。

そして、第5トリック。
野村美月はギャンブラーから、マジシャンに変貌した。

伏せ札をオープンする。強力な札だ。しかし、これは今までの場の流れになじまない。
すると彼女は今までで既に切ったカードをその横に並べ、くるくると全てひっくり返した。

彼女が指を鳴らして、全ての札を表に返したとき、それらは違う色に変わっていた。
場の流れに沿った、しかもより強力な勝ち札が、読者の目の前に姿を現す。

ギャンブラーとして、マジシャンとして――妙技を披露する事で読者を翻弄する一人のエンターテイナーとして、野村美月の放った一撃だった。


そして、場に並ぶ札を下げた彼女は、ずっと場にあり、他の札に効果を及ぼしながらまだ切られていないワイルドカードを、場の中央に置いた。

それを裏返し、トントンと叩いて強調してみせる。


そうしてトリック終了の宣言をした彼女を、場から顔を上げて眺めてみる。

そこにあったのは、ギャンブラーのポーカーフェイスでも、マジシャンの不敵で得意気な顔でもなかった。

自分の好きな物語について楽しそうに語りはじめる、邪気も含みもない笑顔だった。
続巻が楽しみです。
いよいよ美羽が登場した第5巻。
心葉くんとはハッピーな関係でいられるのかと思えば
そんなことはなく、彼女の痛みが切々と描かれていきます。

そして、傷を持つ者たちがあふれるこの世界において、このED。
何を言うのも無粋な気がしてしまって、上手く感想が書けません。
でも、誰かに「私はこんなに面白い本を読んだんだ!」ということを
伝えたくてレビューを書かせていただきました。
とりあえず、まずは読んでみてください。
銀河鉄道の夜秘話
今回もビター多めな学園ミステリーに仕上がっていました。そして宮沢賢治作品、特に銀河鉄道の夜に対しての印象もかなりビターに。主人公が当事者として深く関わってくるお話だっただけに、関わりのあるキャラクタ達の言動にびくびくしながら、こじれていく関係にはらはらしながら、読ませていただきました。立場を変えて書く物語というのは、残酷ですね。
熱く語る遠子、健在
このシリーズの面白いところは沢山あるだろうけど、僕が一番気に入っているのは、本好きである遠子が得々と物語を熱く語る所。太宰をテーマにした一巻で、太宰好きな僕はこの作品に惹きこまれました。

で、この五巻。相変わらず遠子はいい所もっていきます。今回は宮沢賢治。ちょこっと谷崎潤一郎。

これまでちょいちょいと張り続けてきた伏線が、この巻でごそっと回収されます。
代わりにラストでまた伏線が。次巻以降に期待してしまうラストです。
物語の展開、伏線の切り貼り等、この作品を読んでると、最近のラノベはレベル上がってんだなーと思います。

星4つなのは、ここまで引っ張ってきた美羽を登場させるんだから、どうせならもうちょい美羽ネタで引っ張って欲しかったと感じたから。
それでも面白いです。ラノベ好きで未読の方は一巻から是非どうぞ。
貧乳、ツンデレ、ロリ、巨乳お嬢様に、今回ヤンデレも加わり、ヒロインも選り取りみどりそろってますよw
今度は宮沢賢治でした。
きったぁぁぁぁぁぁぁぁ!

ついに美羽ちゃんの登場です。思わせぶりな伏線にこれまで耐え忍び、心葉君の純愛っぷりにおいおいまじかよ...と少々切れ気味だった私的には、待ってましたの一冊でした。

三十半ばを過ぎた一般人のおばさんである私にとって、ここまでの純愛の対象となっている「美羽」は、化け物以外のなにものでもありません。正直ありえないでしょう。心葉君の眼前で飛び降りなんてやっているところから考えても、@「心葉が勝手に美化しまくっている(だって、初恋みたいだしね)」、A「美羽は超悪い女で、心葉をだましまくっている」、B「美羽も妖怪(もしくは、心葉の幻想)」のいずれかが考えられるわけです。その答えは、この本を読めば明らかになるわけですが、ここまで待たされてきた美羽と心葉の物語がやっと明らかになります。そして、美羽の登場によって、ようやく努力が実を結び始めたななせちゃんの運命やいかに!