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鋼の錬金術師 (15) (ガンガンコミックス (0692))スクウェア・エニックス 価格(new/used): 420 円 / 1 円 より 発売日: (2006-11-22) アマゾン売上ランキング: -- 位 コミック / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 44件 ハガレンは色々考えさせられます・・・自分は今高1ですが、ハガレンは多くの同世代に読んで欲しい漫画です。やっぱり漫画というと、J誌漫画のような娯楽性を優先しがちですが。この15巻ではイシュヴァール殲滅戦のエピソードが全話を通して綴られています。ミリタリー映画等よく見る自分にとっては、映画で見慣れた凄惨なシーンに、今まで慣れ親しんできたキャラクターたちが投入されているのに衝撃を受けました。大佐は゛化け物゛と呼ばれイシュヴァール人を殺戮し、ヒューズ中佐(大尉)はライフルを手に突撃し仲間の死を目撃する。しかし彼らの泥にまみれた戦いがあったからこそ今の平和があり、これからも戦い続けなくてはならないと16巻で語る中尉。そして国を変えると決意する大佐。平和ってなんだろうと否が応にも考えてしまう内容でした。自分たちの祖父以前の人間が血にまみれて戦場を駆けたからこそ、今の日本の平和がある。次世代の人間にはその平和を引き継いでいく義務がある。単純だけどとても大切なこと。だからこの平和を脅かそうなんて馬鹿なことを考えてはいけない。そう考えると、自分もこの国の平和を維持する為なら、我が身を惜しまず日本の礎になろうという気さえしてきます。ハガレンはスカーというテロリストを通して、今の国際情勢にだって疑問を投げかけています。なぜ今米国でテロが起こるのか。東欧の人たちがテロ活動に走るのはなぜ?欧米の人間にも非はあるだろう、両者共々恨みあい、正義に染まった大義名分を掲げているのかもしれない、ただ誰かが我慢すれば、少しは分かり合えるようになるのでは?「堪えねばならんのだよ」イシュヴァール人の師父がスカーに言っていました。憎しみの連鎖は誰かが断たねばならないと。いつの日か、国同士が議論だけで全て解決できる日が来るといいですよね。若人がこんなこと書く資格なんて無いのかもしれませんがね。まあ暇だから考えるんでしょう(笑)。 少年マンガの挑戦ともいえる巻少年マンガのレベルでどこまで戦争を表現できるかを挑戦した巻と言えますね。 荒川氏はこの巻を書き上げる際に多くの戦争体験者から話を聞いたそうです。 しかし、それでもその話をどれだけマンガに書き込めたかは疑問です。少年マンガという点から、制限も多いはずです。ただその限界に挑戦していると感じました。 戦争は私も体験していないし、どこか「臭いものに蓋」の感覚で見ないようにしている人が、今の大人には多いと感じます。子供も読めるマンガでそれを表現しようとした荒川氏には頭が下がります。 作品としても名台詞が多いです。 キンブリーの「目を背けるな」の台詞。ただの悪役の台詞ではなく、考えさせれるものです。 これは戦争がない時代でも、例えば私たちは生き物を殺して生きている。しかしと殺場を見ることすらしない。目を背けない努力を大人すら今は怠っていると感じます。そういう意味ではこのキンブリーというキャラは「まともな人間」です。 キングブラッドレイの「神」についてのくだりも印象的です。 ノックスの「医者なのになんで人を殺しているんだ」や「おっさんは子供が殺し合うところは見たくない」。彼の人間味あふれる葛藤と苦悩、そして家族への想いはイシュバールの悲惨さを最もよく表現しているとすら感じます。 そしてマスタングの「理想を語れ」 青臭いかもしれませんが私も凹んでもなお、理想を語れる大人でありたいです。 これは戦争か?イシュバール殲滅戦は凄かった!ここまで書き上げた荒川先生に感服しました。 …ところで、これって無差別虐殺(ホロコースト)であり戦争ではないですよね?これを見て「戦争の悲惨を知った」という意見がありますが、戦争とはチョット意味合いが違う様な…。(決して批判ではないのであしからず) それにしても、女・子供を含む民間人のイシュバール人を『殲滅』って無茶苦茶だなι 最高水準の漫画少年誌(ガンガン)で連載ということで、ワン○ース(DBの焼き直し)のような同じことの繰り返しのクダラナイ痛快冒険少年漫画と馬鹿にしていましたが、読んでみるとこれがすばらしいおもしろさ!! 作者も書いているように「B級映画」のようなおもしろさ。←悪い意味ではないです。レベル制の無い良質RPGと言ってもよい。すごく盛り上がる場面が多くあるわけではないが、常に高い水準とおもしろさを維持できる・・・。そんな作品。 原作があるかのごとく、何ひとつ後付け設定のない(無理な展開のない)完成された作品!独自の世界観と設定、複線の見事な拾い方。それらをこれだけ実現できている作品を私は知らない。作者は女性で(たぶん若い)初の長期連載。 謎はほぼ明かされ、あとは終わりに向かって突っ走るのみ!現在進行中の「北編」がどう本筋と絡んでいくか? 脱帽荒川弘の技量には本当に驚かされる。現代にこれ以上のモノが描ける人間はそう多くないに違いないない。 イシュバール殲滅戦という、物語のひとつの核となる話を徹底的に抑えた演出で見せるこのやり方は、『プライベート・ライアン』や『硫黄島からの手紙』などの名作戦争映画を髣髴とさせる。錬金術という架空の設定は不思議なリアリティを持って使われており、物語のリアリティを削ぐどころか引き立たせるように働いているところに作者の確かな技量が感じられるが、今回はあえて他の部分に目を向けてほしい。というのは、余計な台詞やあざとい演出に頼らず、戦場に立つ者のやるせなさ、痛み、悲しみ、怒りを絶望的なまでに淡々と描く姿勢に、作者の『戦争』というものに対しての真摯な姿勢が透け見えているからだ。 少年誌としては異例のストーリー運びなのであろうが、あえてこの手法で描くことを決めた作者のその判断は正しい。それでもやや大仰な台詞回し、演出もあるが、それを差し引いてもシリーズ中では出色の出来である。これを期にシリーズを全巻集めよう、と思う人も今後少なからず出てくるだろう。 同じテーマの商品を探す
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