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日本政治の特異と普遍 |
| - NTT出版 価格 ¥ 3,150 | |
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日本政治の特異と普遍NTT出版 価格(new/used): 3,150 円 / 1,500 円 より 発売日: (2003-09) アマゾン売上ランキング: 534290 位 単行本 / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 3.5 / 総数: 2件 “量産型”の論文集あれ、これさっき書いてあった文章と全く同じじゃないか?それともデジャブ?かと思いました。アンソロジーである本書には、ほとんど同内容の論文が収録されている。値段あたりの価値、という点で、そして気軽な編集方針に対して辛口★3つ。 日本を世界に説明する為の縦横の自画像1.歴史について 現代日本政治を見る為には戦後でも維新でもなく五百年前の戦国時代まで遡らなければならない、と著者は言う。鉄砲の伝来により戦術が集団化(信長以降)し武士の官僚化(家康以降)により過去数世紀強化され続けてきた名誉型集団主義がそれ以前にあった協力型個人主義への転換を迫られつつある、というのが縦軸の歴史的理解である。 2.比較について 横軸の比較政治的理解としては、官僚制と政党政治の類型化から、米国のような比較的弱い官僚制の大統領制に対し強い官僚制であっても連立政権ではない単独政権の支配として日本政治を位置付けて、他の東南アジアの連立政権との差異を見ている。戦後経済発展と同様に今後日本の民主政治がアジアの民主化を先導する役割が期待されているものと私などは考えていたが、少なくともモデルとしては日本政治がそのままで模範となることはないという。ただ、アジア政治に宗教・民族・文化の問題を整理した上で純粋に政治学の概念を当て嵌めることもできない。むしろ、今後政治学が適用できるような共通の新しい政治言語の空間が、外交でも民間でも市民運動でも形成されていくことが期待されよう。 3.応用について 最後に、ケーススタディとして住専処理問題(旧大蔵・農水)、非加熱製剤問題(旧厚生)、原発事故(旧科技庁?)、官官接待(旧建設?)を題材に官僚制の問題点を浮き彫りにしつつそれが完全には解体されず命脈を保つだろうと予言する。他方で、結語として再度着実にすすむ協力型個人主義の復活が予想外の展開をもたらすだろうと示唆している。 本書で繰り返し紹介されているのは、池上英子『名誉と順応 サムライ精神の歴史社会学』(NTT出版)である。今後猪口政治学の射程が縦軸において古代政治や天皇制まで包括することはあるのだろうか、丸山政治学との関係は?、フクヤマとの対話は?、・・・興味が尽きない。 |