精神科養生のコツ

- 岩崎学術出版社 価格 ¥ 3,150
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精神科養生のコツ


岩崎学術出版社

価格(new/used): 3,150 円 / 4,340 円 より
発売日: (1999-05) アマゾン売上ランキング: 94940 位
単行本 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 8件

精神医学理論も治療実践にも精通し、それらを超えし医師の文章である!
この著書の内容は、多くのレビューアーの方が既にお書きだ。著者自身の経歴も、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』などで分かる。レビューには外れるが、私自身、働きすぎのため、1986年頃から体調をくずし、有名病院の心療内科の有名医師に診て貰い、心因性によると診断され、精神安定剤、抗うつ剤などで、仕事を減らせと言う医師の忠告無視でその後、10年間働いた。その期間中に、精神医学、脳、薬剤に関する本、何十冊も読み、正に頭脳人間であった。このままでは、イカンと薬を絶つために、国立病院に入院した。病名「心因性異常感覚(私の場合は頭痛)」、現在は治療法不明。国内で許可された、抗うつ剤など全て試したが、効果なし。西洋医学の限界かと、代替治療(気功など)も経験した、その中で少し変わった精神医からこの著書を紹介された(この著者、神田橋條治は天才だよ、との言葉を添えて)。この本、著者を知ったのは2000年である。実際、直ぐ購入し,読んだ。最初の正直な感想は「何だよ、こんな事、みんな知ってるよ〜」であった。ただ実践してはいなかった、これは頭脳人間の大大欠点です、猛反省!レビューアーの皆様ご存知の様にまえがきも良いが、あとがきに、「発想から十年以上、執筆開始からも五年近くをかけて、ようやくできあがりました。」それに続くことば、そして最後の「本書を亡き父母に捧げます。」この言葉、洋書なら本の最初にかかれます。日本人でもとても謙虚な方だ。結局「コツ三部作」全文、集中して読ませて頂きました。二度目に「精神科養生のコツ」読み、よさしく、分かりやすく、大切な事など全ての事が、神田橋條治氏の天才的医師としての彼流の精巧な理論と繊細なる観察力ある治療実践によっていることが分かりました。難解な内容をやさしく表現できることは、その人が本物である証です。現在ではあまり会うことさえ出来ない、本物による本物の著書である。著書を読めば直ぐ分かることですが、西洋医学という太いバック・ボーンに支えられているので、代替治療にも寛容ですが、それは、神田橋氏の厳しい眼で選択されたものでしょう。
Dr.ω

感覚が難しい
「精神科診断面接のコツ」「精神療法面接のコツ」に続くコツ3部作のひとつであり、前2作は専門家向けに書かれているのに対して、この著作は一般、もしくは精神病に罹患している人に対する養生のコツに付いてのパンフレットとして書かれている。パンフレットといっても200数ページにもなっていて大変読みごたえがある。
内容的には個人が家ででもできるように具体的に、かつ詳しく書かれており、その養生法は全部合わせるとかなりの種類になる。すべての養生法を実践することは大変しんどいだろうが、その中のいくつかは実際に簡単に出きるので興味のあるものだけやってみてもいいと思う。また、精神医学関係の書物には珍しく、気功や漢方についての章もあり、精神科以外にも多岐にわたっている。
神田橋先生の書物に共通することは、恐ろしく平易な言葉で書かれているにもかかわらず、内容的意味的にかなり高度なことが書かれており、先生の臨床力には感服する。
治療以前の基本
何か、とても深い愛情を感じる本である。知的興味から書かれたものでなく、精神科の患者さんの生活に、本当の意味で役に立つものを作りたい、という純粋な思いに貫かれているような感じがする。神田橋先生も、精神科の病に苦しむ人たちに向けて、非常に分かりやすく読みやすく書かれたこの本こそが、最も書きたかった本だと述べておられます。

 『精神科療法面接のコツ』でも、治療は浅いレベルのものからはじめて、効果がなければ徐々に深いレベルに進んでいくようにと戒めています。深層心理に立ち入ったり、強い薬を処方したりする前に、日常生活のなかで簡単に実行できる養生から始めなさいという指摘は、患者さんよりもむしろ治療者や援助者にとって肝に銘じなければならないことだと思います。そして、実際の生活臨床の場面でも、それが一番役に立つのです。

 精神医学や臨床心理学の文献がこれだけ世に溢れているのに、毎週1時間(あるいは5分)の面接や診察の時間以外を、患者はどんなふうに過ごしたらいいのか? 家族はどうやって接したらいいのか? について教えてくれる本は、数えるほどしかないのです。臨床家として尊敬を集めるこの著者の到達点とも言える、この字が大きくて平仮名とイラストの多い本を読んで、なぜか私はホッとしました。

精神科養生に興味があるなら
コツ三部作の第三作目です。神田橋氏の文章に興味があって、この本も読んでみました。参考になる養生法がいろいろ書かれています。著者はその人にとって「気持ちがいい」ってことが大事だと述べておられます。
また、Oリング法だとか、整体法、気功法についても本書の半分くらいのスペースを割いて紹介しています。その中のいくつかは実際にやってみたら確かに「気持ちいい」のもありました。自分で楽しむには問題ないです。もとより、この本は患者向けに書かれたものですし、当の患者自身が「試してよかった」と思えるのであれば、それでいいんでしょう。
なにはともあれ、ぜひご一読を。
患者さんも、お医者さんも、あるいは全く精神医療に関係ない方にも、
ぜひ読んで頂きたい良書です。
この本は精神科の患者さんの為に、
養生のコツを精神科医の先生が書き記したものです。
私は患者としての立場で読ませて頂きましたが、
初版を購入後、事あるごとに、幾度となく読み直しています。

この本に、無用な飾りはありません。
流行廃りに振り回されない(つまり、患者さんも振り回さない)、
謙虚で、静かな、神田橋先生の語り口が、この本の基調となっています。

『「気持ちがいい」という感じをつかんで、
 その感じですべてを判定すること。』

そう神田橋先生は仰います。
その気持ちよさとは、
跳んだり、跳ねたりするような気持ちよさではなく、
もっと静かで、深く、本来はとても普通な、いきものとしての安息のようなものを、
指し示しておられるように感じます。

多様なストレスに囲まれる昨今、どのような人も患者さんになり得ます。
無理を重ねないうちに、また、無理を重ねてしまった人も、
折りをみて、ぜひ手にとって最初の一章だけでもお読み頂きたい本です。