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行政学 |
| - 有斐閣 価格 ¥ 3,255 | |
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行政学有斐閣 価格(new/used): 3,255 円 / 999 円 より 発売日: (2001-04) アマゾン売上ランキング: 27962 位 単行本 / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 8件 公務員試験志望者や専門家たちだけに読まれるのはもったいない1冊本書を先日法学や政治学の本と一緒に安価で購入したが、読んでいくと、法が外殻を規定し、政治がそのあり方を定めた制度・システムとしての行政組織がどう動くのか、非常に具体的・現実的に教えてくれる効果的な1冊だった。 構成は全20章。本編は400ページ強。一章分に20ページ前後の分量が配分されている。図表も用いられ、各章の末尾には関連の実例を主に取り上げたコラムがある。巻末には10ページにわたる参考文献が収録されている。 内容は、まず最初の4章で本書全体がカヴァーする事柄、行政学自体の問題領域とそれの歴史的形成過程を概説する。第5章と第6章は国家内の中央地方関係についての概説と日本での実際例、第7章では議院内閣制と省庁制を押さえた後、第8章では日本の公務員制の構成原理、第9章から第13章までが官僚制の組み立てと働き、この5章に渉る部分がこの著作のひとつめのハイライトのように読める。ふたつめのハイライトはその後に続く第14章から第18章までの政策形成・政策立案・政策実施・政策評価という一連の行政機関の活動を追った部分で、第19章は行政管理と行政改革、第20章は行政統制と行政責任、という、それまで本書全体で取り上げられていた諸事項を、現在の行政の実情に対する理解と対応策へとつなげる論点で本編が締めくくられている。 読み終えてみると、なんと言っても行政組織が何のためにあり、その組織はどんな仕組みを内蔵していて、個々の政策・施策・事業・業務をどんな理屈の下で、どんな手続きで行い、事後評価しているかということが、あくまで具体的に、構造や諸過程の一つ一つの機能・手続きごとに説明が加えられ、その上で相互に関連付けられている書き分け方が非常に判りやすかった。官僚、とか官僚制、とか一つの言葉を発語したり相互に取り交わすと何か官僚について判ったように思えるが、本書を読んでいると、自分は中央省庁で官僚といわれる人々が何をしていたのか、実際には何もわかっていなかったんだということを思い知らされた。この本を読んで官僚について全てがわかったとは言わないが、彼らの発言や行動の裏側にある彼ら独自の合理性については類推しやすくなったと思うし、予想される対応をある程度推定できるヒントもここにはあるようだ。ただ官僚を感情的に非難したり、からかったり、侮蔑するだけでは何の解決にならないのは確かで、最も有効なのは彼らについて深く理解し、その上で具体的な批判を加えることに違いない。それは、単なる悪口にはとどまらない指摘になるはずで、そこから改善案も考えられるだろうし、そのヒントもこの本に含まれている。政策立案の過程についても交渉の三つの型、原案の流れとその修正過程、官房系統の統制など、彼らの日常業務と組織内・各組織間の要素の力の及ぼし合い方がとても生き生きと描かれている。 また、行政組織が採用している官僚制は企業組織や他の社会団体も採用している広義の官僚制のうちでも最高度に洗練されているので、ここでの知見は企業組織の経営管理について考える際、組織の機能の仕方として一つの極点を示す参照点になると思う。 制度・システムは、その中に含まれる人や集団に一定の位置を与える。制度・システムについて知ることは、それぞれの人や集団がそれぞれどんな位置に据えられているのか、また人・集団をを一定の位置に配分しているのが誰で、彼らはどんな考え方に基づいて配置を行い、どんな風に強制力を行使しているかを知ることで、その知見から自分が生きているのはどんな世界で、自分はどんな存在で、どんな風に生きていて、この後どんな風にして生きていくことが出来るかについての判断の基準を得ることが出来る。行政はたしかにどこの国でも存在し、その内部に生きる人々の生き方を根本的に規定している。この著作はそんな行政についての理解を大幅に助けてくれる1冊。公務員試験志望者や内部関係者にのみ知られるには余りにももったいない内容です。 意外に面白く読めるこの種の本をはじめて読んだ。 「日本の統治構造」に刺激を受けたため。 索引をひくと、人名がたくさん出てきた。 W.ウイルソンって、あの大統領の人ですが、 行政学の論文を書いている由。 アメリカ行政学の草分的存在らしい。へー。 あと、大久保利通、山県有朋、ルーズベルト、 スターリン、トロツキーなど政治家の名がぞろぞろ。 それとMウェーバーや、イギリス憲政のバジョットの名も見える。 教科書として端から端まで読む人はたいへんだろうが、 歴史が好きなせいか、こうした親しみのある名前をキーに かじっていく読み方ができそうだ。 理論書だと、いろいろな国の制度を(脈絡なく) 語っていくスタイルをとり、かえってややこしい。 政治や行政など、ひろく社会を学ぶには、 歴史に詳しいことが必要な気がする。 最適な行政学の入門書本書の著者である西尾勝氏(東京市政調査会理事長)は、本年1月20日、「新しい日本をつくる国民会議(21世紀臨調)」を母体とした「地域・生活者起点で日本を洗濯(選択)する国民連合」(略称「せんたく」)の発起人有志の一人として、北川正恭・早大教授や東国原英夫・宮崎県知事、佐々木毅・前東大総長などとともに名を連ねている。 この運動組織「せんたく」は、戦後の「お任せ民主主義」や「霞ヶ関・官僚主導」を打ち破る「地域・生活者起点の日本変革運動」(平成の民権運動)を今後目指していくそうであるが、あるブロガーは「せんたく」の設立を妄想たくましく、「危機にある新自由主義が権力を固め直そうとする動きである」と邪推もしている。 もとより「行政学」というと、先ず辻清明氏などの難解な論述が目に浮かぶ。だが、本書で展開されている内容は、初学者にも理解可能な具体かつ実際的なものであり、日本の中央省庁における政策立案活動や意思決定方式、予算編成過程等の概説にとどまらず、これらの欠缺を指摘し、著者の問題意識についてもよく投影されているのが特徴であろうか。 また当書は、日本の中央行政を事実上主導し、「せんたく」の変革対象ともなっている“霞ヶ関(官僚)”の論理と倫理なども摘示しているが、これからの日本に真に必要な行政機構は、同じく前出のブロガーが的外れの批判をした神野直彦・東大教授などの首唱する、大きくも小さくもない「ほどよい政府」の構築であり、かかる観点からも本書は有効であろう。 著者は、「21世紀臨調」などの活動を通じて、日本の政治構造改革等を推進し、この度、先述の生活者や地域を重視し、「脱官僚」「脱中央集権」などを標榜した「平成の民権運動」を領導するのであるけれども、ただ、かつての「官から民へ」「中央から地方へ」といった表象が新自由主義又は財政再建至上主義の旗幟となったことに留意する必要もある。 行政学に留まらず、社会諸問題の整理に示唆を与えてくれる良書本書は、行政学の教科書に留まらず、社会科学の論理体系を学ぶ教科書として優れている。 行政学の側面から見ると、基礎的な知識から複雑な論説の判断まで書かれており、対応範囲は幅広い。節の冒頭は、「官僚制」や「政治と行政の関係」等の基本的な論点を整理している。節の後半は、複数の論説にまたがる判断を説明している。後半の複雑な判断は、前半の知識により必要十分に理解できるため、読みやすい。 社会科学の側面から見ると、本書は客観的な判断基準を示して論を展開している。またパラグラフごとの主張は明瞭であり、パラグラフの間の論理の流れは、節の主張を必要十分に支えている。そのため、読者に浮かぶであろう疑問点は、ほぼ完全に回答されている。 本書は、行政学の知識に留まらず、社会科学のお手本となる点で、文句無しの星5つとした。 公務員試験の種本です。本書は公務員試験の行政学の種本として使われており、本書を熟読すれば国2行政学や国1行政職の行政学はほぼ満点取れると思われる。ただ、専門書なのでかなりのボリュームがあることと、公務員試験用に特化してないため無駄があることが欠点です。 時間に余裕があって上位合格したい人は本書に挑戦もよいかと。 サイト名:公務員試験の参考書・問題集批評 の管理人より。 |