国民国家とナショナリズム (世界史リブレ...

- 山川出版社 価格 ¥ 765
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国民国家とナショナリズム (世界史リブレット)


山川出版社

価格(new/used): 765 円 / 409 円 より
発売日: (1999-10) アマゾン売上ランキング: 29893 位
単行本 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 4件

少ない分量の割によい
本書は、フランス・ドイツ・イギリスのナショナリズムや国民国家について、歴史的観点から考察した入門書であり、現代のEUや地域紛争を考察する視点をも提供するものである。また、B・アンダーソン『想像の共同体』の問題意識を踏まえつつ、ナショナリズムの近代以前との連続性を意識するA・D・スミスに軸足を置いた本である。1999年発行された本であるため、1999年までに翻訳された文献に主として依拠している限界もあるが、あの少ない分量で初心者に考える視点を提供しているという点ではよい一冊といえよう。
ナショナリズムの重みを分散させるヨーロッパの試み
 EUに具現される超国家的な結合によって、国民国家の緩和とエスノ・ナショナリズムの暴発が起こるという強い懸念が存在するが、著者は対極的な可能性も提示する。

 「逆に、EUであれ、他の主権国家連合であれ、なんらかの超国家的な共同体が具体化するなかで、これまで行きどころをなくしていた伝統的地域文化が新たな帰属意識の受け皿を確保できる、という見方も成立する。そのことによって、旧来の国民国家とも新たなパートナー・シップをつくりあげていく、つまり調和的なアイデンティティ複合の新たな可能性を見出せるのではないかとも考えられるのである。」(65頁)

 良くも悪くも20世紀最大の活力源であったナショナリズムをうまく分散させるための壮大な実験が、国民国家生誕の地ヨーロッ!パで進んでいる。

さすが歴史の山川!!
 読è€...はドイツとフランスの国æ°'国家形成の過程ã‚'教ç§'書的に(!)なぞるã"とになる。

 国æ°'とã-ての条件が同一言語・同一人種というæ°'æ-ä¸»ç¾©çš„国籍原理ã‚'とるドイツ。

 かたや、条件がå...±å'Œæ"¿åŽŸç†ã®å°Šå®ˆã®ã¿ã¨ã„ã†ä¸»è¦³ä¸»ç¾©çš„å›½ç±åŽŸç†ã‚'とるフランス。

 ã"のまったく対称的な二国の国籍原理のちがいは、たとえばサッカーにおã'るナショナルチームの人種的編成ã‚'見るにも明らかである。

 ã"ã‚"なコトが詳ã-く展é-‹ã•れる。
 別にどちらのモデル・ãƒ'ターンが良いとも書いていない。はず。

 国æ°'国家の虚構性が議è«-されているかのように『想像のå...±åŒä½"』(B・アンダーソン)ã‚'誤æ'ç"¨ã™ã‚‹æœ€è¿'(?)の流行への批判は、ç'å¾-。
 そã"までは言っていない。

 キレイにまとまっているã"とが本書のå"!¯ä¸€ã®ã€ã-かã-最大の、特å¾'。
 ï¼'時é-"もあれば、すぐ読めてã-まう。

 

高校時代に世界史をサボりがちだった人に
国民国家論についての様々な言説が飛び乱れる今日、私もいくつかの有名な本に飛びついてみたが、何度も何度も読まないとわけがわからないことが多かった。要は歴史の知識が抜けていて、国民国家が形成されるに至る過程についての説明を読んでも、わからないことが多く繰り返して読むこと、そしてあるときには別の参考書を参照しながら何とか読んでいった。高校時代に世界史の授業をサボりがちだったつけがきているなあと後悔しつつ。
そんなときに見つけたのがこのパンフレット。80ページくらいの薄さで一気に読み通せるし、ところどころに親切な注が挿入されていて私でも何とか読み通せてわかったような気分にさせてくれた。

ただし、国民国家の形成についての本ではあるが、主に扱っているのはフランスとドイツ。これらの国についてはその形成過程は自明といったら言いすぎだが、最もわかりやすい部類の国々だ。だからわかりやすいのも言ってみれば当然かも。

しかし、フランスの主意主義的「国民」を無条件に肯定しているように見える。いいのかな?また日本についての「一民族」云々という記述についても疑問が残るところ。でもそういった部分に目をつぶっても入門書としてよく出来ていると思いました。